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平成の紅白歌合戦を軽く考察したい〜2000年代後半編〜

とうとう平成も後半、2000年代後半に差し掛かりました。ちょうど私が小学生だった時期と重なり、音楽の好みがまだそんなに偏っていなかったため幅広く聞いていたため、タイトルを聞いたらメロディが出てくる曲がこの時期は多いです。

2005年(第56回)

スキマスイッチ・山崎まさよし・AI・倖田來未・コブクロらが初出場。m-floも初出場し和田アキ子(Akiko Wada名義)と「HEY!」を披露。またテレビ番組"ワンナイR&R"からゴリエが紅組で出場した。女装した男性が紅組で出場したのはこれが初。また後藤真希がモーニング娘。、ソロ、松浦亜弥とのデュオ、そしてこの年DEF.DIVAとして出場し初の4名義出場となった。

この年は戦後60年ということで吉永小百合の原爆詩朗読・森山良子&直太郎の「さとうきび畑」・さだまさしの「広島の空」といった平和を謳った曲目を披露。愛・地球博開催の年でもあったため人類の平和について考える年になりました。またこの年のトリはSMAPの「Triangle」とこれも世界の平和を願った歌であり、以降2010年と2015年の戦後の節目の年に歌われています。

2006年(第57回)

仲間由紀恵&中居正広の「私は貝になりたい」コンビが司会(映画は2008年公開)。私的に紅白司会の黄金コンビ。このコンビで2008・2009年も司会をやっており、中居正広に関しては4年連続白組司会。

またこの年からレコード大賞が30日に移動し、日テレの"ガキの使いやあらへんで!笑ってはいけないシリーズ"が大晦日に放送され大晦日番組の多様化が進み始める。

mihimaruGT・Aqua Timez・スガシカオ・秋川雅史らが初出場。また同じく初出場の今井美樹が1996年リリースの「PRIDE」、徳永英明が1990年リリースの「壊れかけのRadio」を披露。美川憲一の「さそり座の女」がこの年から様々なバージョンにアレンジされたものが披露される(2006年はオペラ、07年はパラパラ、08年はサンバ、09年はインド風)

そして何と言ってもこの年は初出場のDJ OZMAがリアルすぎるボディースーツで視聴者も審査員も困惑させたことで話題に。披露後の仲間由紀恵も困惑。総合司会の三宅アナウンサーが謝罪する事態に。2000件弱も苦情が寄せられました。

2007年(第58回)

中居正広&笑福亭鶴瓶コンビ。両組男性司会は51年ぶりで賛否もあったとか。
この年はモーニング娘。の連続出場最後の年でありAKB48が初出場した年でもあります(とは言ってもAKB48は同じく初出場の中川翔子・リアディゾンとアキバブームに伴ったグループ出場ですが)。

また中村中とすぎもとまさと・馬場俊英・Berryz工房と°C-ute(モーニング娘。と合同)と初出場は組数でいうと比較的少なめ。またあみんが25年ぶり2回目の出場を果たす。

そしてZARDの坂井和泉さん、作詞家の阿久悠さんがこの年に亡くなり、それぞれ追悼企画が設けられました。

2008年(第59回)

この年は個人的によく覚えていて羞恥心が大好きだった時代にフジテレビでやっていたバラエティ特番でも紅白が放送されて驚いた記憶があります。フジテレビアナウンサーがフジテレビマークのTシャツを着ており、テレビ局の垣根を超えました。

GIRLNEXTDOOR・いきものがかり・Perfume・青山テルマ・東方神起らが初出場。また秋元順子やジェロなどの演歌歌手の初出場も目立ちました。ジブリ映画"崖の上のポニョ"がヒットしたためジブリ名曲メドレー企画がありその後、藤岡藤巻と大橋のぞみで「崖の上のポニョ」を披露しました。

さらに長年紅白辞退していたMr.ChildrenがNHKオリンピック・パラリンピックのテーマソングを担当したことから今回初出場となりました。

また女性アイドルが出場しなかった年でもあります(Perfumeや9年ぶり出場となったSPEEDは女性ダンス&ボーカルグループと捉えております)。

2009年(第60回)

記念すべき第60回。flumpool・水樹奈々・FUNKYMONKEYBABYS・木村カエラ・レミオロメン・遊助が初出場。また1994年以来SMAPとTOKIOのみだったジャニーズグループから嵐とNYCboysが初出場。嵐の出場は遅かったぐらいだと思う。そしてAKB48が単独出場を果たす。

この年から2014年頃まで子役ブームが続き、企画コーナーとして"こども紅白"があり、加藤清四郎・さくらまや・スノープリンス・大橋のぞみが出演。また奇跡の歌声として話題になったイギリス人歌手・スーザンボイルが出演。そしてこの年亡くなった"キング・オブ・ポップ"マイケルジャクソン・ステージにSMAPメンバーが出演。ちなみにビリージーンをバキバキ踊る木村拓哉は年末年始トマトしか食べれない生活をしていました。


がっつり小学生時代と被ってるので中々エモかった…。2010年代に入るとネットが主流になってくるので、テレビが元気だった最後の時代ですね。羞恥心やゴリエ、DJ OZMAのステージはそのテレビのパワーを象徴していると思います。続いては2010年代です!読んでくださりありがとうございました。



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