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平成の紅白歌合戦を軽く考察したい〜1990年代後半編〜

まーちゃろです。
昨日の続きです。今回は1995〜99年の90年代後半。この頃から平成色が強くなっていきます。

1995年(第46回)

阪神淡路大震災が発生した年でもあることから復興支援の意味を込めて南あわじ市出身の上沼恵美子さんが2年連続で司会に起用されました。白組司会も同じく2年連続で古舘伊知郎さん。また戦後50年であることから沖縄出身の石嶺聡子さん(初登場)が「花」を、長崎出身のさだまさしさんが「精霊流し」を披露しました。

この年初登場はシャ乱Qや岡本真夜、小沢健二など。平成の歌姫・安室奈美恵も初登場です。また小室哲哉プロデュースのダウンタウン浜ちゃんがH Jungle with t名義で出場。松っちゃんも何故か芸者の格好で乱入。企画コーナーは子供キャラクターショーでNHK系列のにこにこぷんや忍たま乱太郎が登場したことからそれまでの大人向けの紅白から老若男女が楽しめる紅白へと変革し始めた年でもあると思われます。

1996年(第47回)

初出場の華原朋美・globeに安室奈美恵と引き続き小室ファミリーが出場。またトップバッターのウルフルズに続き、JUDYANDMARY・相川七瀬と初出場歌手が番組の初っ端を彩りました。また憲三郎&ジョージ山本としてとんねるず木梨さんが出場。1991年にとんねるずとして、後に1999・2000年に野猿として出場したため3名義での出場を果たす。また近藤真彦が1988年以来8年ぶり、平成に入って初めての出場をしました。
また「男はつらいよ」主演の渥美清さんが8月に亡くなられたため企画コーナーとして男はつらいよショー、大ヒットした役所広司主演の映画「Shall we ダンス??」のショーなど昨年とは違い企画コーナーが5つありました。

1997年(第48回)

中居正広紅白初司会!!!高熱を隠して出場し紅白後はSMAPの生放送にバイクで行くという過密ハードスケジュールだった伝説。
初出場はSPEEDに広末涼子、松たか子(前年は司会)、MAX、EveryLittleThingなど女性歌手の躍進が目立ちました。そして最初の対決はSPEEDの「white love」とT.M.Revolutionの「WHITE BREATH」のホワイト対決でした。また紅組トリは平成の紅白歌合戦でJ-POP歌手初の安室ちゃんでした。そしてXJAPANが解散前ラストの紅白ステージとなり「FOREVER LOVE」を歌唱。

1998年(第49回)

2年連続中居正広司会!紅組司会は久保純子で、1986年以来のNHKアナウンサー。モーニング娘。やDA PUMP、kiroro、LUNA SEA、L'Arc-en-Cielが初出場を果たし、「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」で生まれたグループのポケットビスケッツとブラックビスケッツが紅組として出場しました。まさよし

休業後初の復帰ステージとなった安室ちゃんの出演シーンは視聴率64.9%を記録。西田ひかるがディズニーメドレーを歌うという謎選曲も話題に(?)また今回落選となった反町隆史ですが今年大ヒットの「POISON」が和歌山毒カレー事件を彷彿させるからとのこと。またジャニーズカウンドダウンコンサートがフジテレビで放送されるようになったのもこの年から。

1999年(第50回)

記念すべき第50回。LOVEマシーンに始まりまつりに終わる90年代紅白のラスト。そして浜崎あゆみが初出場を果たし、鈴木あみ・野猿・19・HystericBlueらも初出場となりました。
また企画コーナーではKinKi KidsとV6が出演しましたが出場歌手としてはカウントされておりません(KinKi Kidsは2016年、V6は2014年に出場)。宝塚月組(当時のトップスターは真琴つばさ・娘役は檀れい)も企画コーナーで出演。

90年代後半もまだ演歌や歌謡曲の割合が多く占めていますが、97年の紅組トリに安室奈美恵を起用したことは今後の紅白歌合戦に大きな影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。次は愛しの2000年代です!

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