「おかえりモネ」は福島を忘れていない〜八重の桜オマージュなど
2021年度上半期に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」は、東日本大震災から10年ということで震災からの「心の復興」が中心テーマに据えられた。宮城県気仙沼市の大島がモデルの離島を中心に、主人公・永浦百音(清原伽耶)らの震災後の歩みを描いた。震災を正面から扱った本作だが、同じ被災地の福島県は一度も登場しない。私も含めて大多数が好感を寄せる本作だが、Twitter上では「福島が忘れられている」などの否定的な意見も見られた。確かに福島は登場しないが、果たして本作は福