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他者を立てて身内を下げる母の動き

・母の気持ちがやっと分かったって話を書きます。

・母は昔から他人を立てるのが上手い人でした。相手を思いやった行動や会話が出来る優しい人です。

・ただ、たまに行き過ぎた思いやりで疲れ切ってしまっていたり、身内に負担をかけてまで相手を思いやってしまうような一面もありました。

・例えば、母の友人が自宅に遊びに来ていて、友人のお子さんの面倒を私が見ておくみたいな場面がありました。

・時間は22:00を回り、私は次の日に部活動の試合があったので早めに寝たいなぁと思っていました。しかし何度母にジェスチャーを送ってみてもスルーをされてしまいます。

・友人のお子さんは元気いっぱいではしゃぎまわっているので、相手をしなければいけません。なんで俺が遅くまでこんなことしなきゃいけないんだよ…と内心苛立っていました。

・結局、母の友人が帰ったのは23:30頃。私は母に怒ってしまいました。「俺明日試合だって知ってるよね?なんでこんな長々あの人らを居させるのさ」いつもは私が母に噛み付くと宥める父もこの日は流石に味方をしてくれました。

・母は「たまにしか会えないからさ、いろいろ大変みたいだし」と友人の肩を持つばかりで、私はかなりショックを受けました。

・俺より友人の方が大事ってことかよ。と学生の頃の私はやるせない気持ちで布団に入りました。

・相手を思いやり過ぎて、身内を蔑ろにしてしまう。という一連の母の動きが大嫌いでした。

・それ以降、その友人の方が自宅に来る時は自分の部屋から出ないようになっていました。ヘイトが友人の方に向いてしまったのは、本当に子供だったなと思いますが…

・まあ、少しは気を遣えよと今でも苛立つところもあります。

・ただ、そんな気持ちを味わったにも関わらず、時折私も似たようなことをやってしまっていました。

・私の友人の頼まれごとに電話で連絡をし始めたのが遅くなってしまい、彼女との約束を遅らせてしまったり、彼女に私が夕飯の準備をすると約束をしておいて、友人の為のプレゼントの準備に集中し過ぎてしまい夕飯を全く作っていないなど…

・相手を思いやり過ぎて身内を蔑ろにする。1番近い相手を見ずに遠い相手の方ばかりを見てしまう。良くない癖です。自分と幾ら近い存在だとしても思いやる対象であることは変わらない筈なのに。

・改めて自分の動きを見直そうと思いつつ、母の気持ちが今更になって少し分かってしまいました。

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