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アメリカのPhD取得後の就職活動

昨日のCollege Teachingの授業では、ある州立大学に勤務しているB先生をゲストスピーカーとして招き、就職活動のノウハウについてお話を伺いました。

授業担当者のA先生が指導してこられた約40名の博士課程の修了生は、全員就職できています。B先生は在学中に一流学術誌に論文を出版したり、学会の論文賞を受賞するなど優秀な修了生のお一人です。

B先生は2014年に博士課程を修了し、現在の大学に職を得ました。最近、テニュア(終身在職権)の審査を受けて、准教授(associate professor)への昇進が決まったとのことでした。アメリカの大学では、最初の数年間は契約講師として勤務し、数年後のテニュアの審査に通らないと解雇されるのは一般的なシステムです。

B先生はノンネイティブで、この授業の受講者の8名のうち6名もノンネイティブのため、B先生の経験談と具体的なノウハウを熱心に聞いていました。

私にとっても興味深い内容でした。28のポジションに応募し、オンライン面接まで残ったのは6校で、最終の現地(キャンパス)面接は3校とのことでした。日本では、オンライン面接というステップはありません。

ある現地面接では、朝7:30から17名の教員との朝食ミーティングがあり、大変だったとのことでした。アメリカでは人物を見るために、通常の面接に加え、ランチやディナーミーティングがあることは聞いたことがあります。朝食バージョンがあることは初めて知りました。

驚いたのは「常に交渉しましょう」というアドバイスでした。ポジションを得たら、給料や研究費を交渉しないと最低賃金で雇用されるそうです。ノンネイティブにとっては交渉はハードルが高く、文化の違いを感じました。

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