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初めて外部イベントの登壇をしてきた@スクラムフェス仙台2024

先日8/24にスクラムフェス仙台2024に、同僚のえーちゃんと共同登壇してきました!わたし自身は外部への登壇は人生初めてでした。

初めての経験としてどう準備して、終わった今何を感じているのかにフォーカスをしてレポートを書いていきます。
※参加者としての記録は別記事で公開予定です。

共同登壇したえーちゃんのレポートも公開されましたので、あわせてどうぞ!

スクラムフェス金沢というアジャイルコミュニティのイベントへ、プロポーザルを提出したという記事を書いて早くも3カ月が経ちました。詳しくは下記noteへ。

この時は採択されなかったのですが、実行委員の方に「アップデートしてからスクラムフェス仙台に出してみては?」とお声がけいただきました。
表に出ていくことが苦手な私は、再チャレンジするか微妙なラインに立っていたものの「そう言っていただけるなら」と新たに書き直したプロポーザルが無事に採択された次第です。


まずは準備

iPadの手書きラフスケッチは共同登壇者との準備・意識合わせに最適だった

共同登壇者のえーちゃんはフルリモートのメンバーだったので手書きメモを同時編集できるgoodnotesというアプリを活用しました。
主にえーちゃんが骨子を書き進めていたものをベースに追記したり、うまく言語化できないことを、手書きであーでもないこーでもないと書き出していくうちに形になっていきました。

スクラムフェス金沢のプロポーザル提出の際にもらったアドバイスがめちゃくちゃ活きた

準備にあたって、大いに役に立ったのがプロポーザルでした。金沢向けのプロポーザルを提出した後に「プロポーザルわいわい会」という場に顔を出していました。そこでいただいたアドバイスをなるべく忠実に反映して仙台向けのプロポーザルを書いて提出していました。

参加者全員向けにお話されていたポイントとしてのこの2点は本当に準備に役立ちました。

  • Learning Outcomeを先に書いてから残りを書き出していくといいよ

  • Outlineはスライドのタイトルを全部書くつもりで出し惜しみはせずに!

Outlineをベースにスライドの骨格ができ、準備中に出てくる違和感はLearning Outcomeに立ち返って修正することができました。発表慣れしていない私にとってありがたい道しるべとなっていました。

ちなみに「プロポーザルわいわい会」では他にも、たくさん参加者の方からもコメントをいただき、第三者目線で聞きたいポイントはどこか?を考える上でかなり参考にしていました。

わかっちゃいたけどテーマ的に準備は相当大変だった

今回のテーマは、コーチングを通して支援をされた人事の私と、支援をしてくれたアジャイル推進室のえーちゃんという関係の中でどんなことが起こっていたのか、どんな変化があったのか?をできるだけ事実をそのまま伝えることが大事だと思っていました。

なのでこの3年でのコミュニケーションを全てひっくり返して、適当な「記憶」ではなくて実際の「記録」からプレゼン資料を起こしました。当時は登壇することを前提にしていないので、何気ないSlackのメモだったり毎日ふりかえりのMiroだったりと情報が分散していたものをかき集めました。これは中々骨が折れる作業でした。

でもすべての出来事は何かしら記録が残っていて、ちょっと嬉しい気持ちになりました。そういう訳で、スライドに乗せているスクショのほとんどは当時実際に使ったものがほとんどです。

また、テーマの性質上、少しでも違和感がある表現を入れてしまうと成立しない内容であると感じていました。登壇者の片方が納得いかない表現は載せないというスタンスで準備をしました。

これも骨はかなり折れたのですが、納得できない所は結局Learning Outcomeを無視している時だったり、記録ではなく曖昧な記憶から起こっていることだったのでこだわって良かったポイントだと思っています。

45分枠の発表練習は大変

今回は3年分の取り組みを2人の視点で話すために45分枠での登壇でした。
45分の練習って1回45分かかるんです(笑)
なんとか6回の練習時間の確保が精いっぱいでした。後々のふりかえりで3セクションに分けたスライドなんだからセクション分けて練習したらよかったね。という気付きを得ました。

また社内のLTの時間を借りて発表練習をさせてもらったので、「この話、聞いて本当に役立つ人いる…?」という不安は少し解消されました。自分の事って中々客観視できないものです。

そんなわけで初登壇にして共同登壇というのは、大変な側面もあったのですが勝手を知っているメンバーのリードで準備が進められる安心感もあり1週間前にはほぼスライド完成となりました。

そして本番へ

スクラムフェス自体が初参加だったのですが、「楽しみにしてるよ」とか「実際に支援を受ける側ってどんな感じなのか気になっている」と言ってくださって少し話す意義が第3者目線でもあるのだなと安心したのを覚えています。

前日のネットワーキングパーティーで、えーちゃんがひたすら「めっちゃ面白い話するんですよ」とハードルを上げまくっていて内心ヒヤヒヤしていましたが…(笑)

発表本番は全く緊張していなかったので、ふりかえってみてのメモを少し残しておきます。

よかった・うれしかったポイント

この3年間の1区切りとしてアウトプットできた
個人的に本当に自分自身がだいぶ変わった3年間だったので、その変遷をアウトプットできたたことがシンプルによかったです。いまふりかえってみると「なんか出来過ぎじゃない?」と「でもこれってちゃんと積み重ねてきた必然でもあるね」という両方の気持ちで見返しています。

支援してもらっていた内容を見える化して第三者に共有することができた
この3年間えーちゃんに支援してもらい続けてきたことを、ありがたいと思うと同時に「何か目に見える形で返せないか?」とずっと思っていました。それをスクラムフェスというアジャイルコミュニティでオープンにすることができてよかったです。

コメントで共感やお褒めの言葉をもらえた
発表中のDiscordでいただいたコメントはシンプルに発表してよかったと思わせてもらいました。たくさんあるコンテンツの中で見に来てくださってありがとうございます。

「ちょっとした変化を、ポジティブに捉えられてないのは起きがちですよね。肯定したい。」
「起こってる問題をちゃんと整理出来てるのがすごい…」
「いきなりスクラムじゃなく、次第に変化して土台ができたら自然とスクラムの出番が来たのアツい」

実際のDiscordでもらったコメント抜粋

あえて自分の馬鹿正直すぎる部分をさらけ出したのは、多分よかったはず
「アジャイルコミュニティに対して迎合しなくていい」「支援を受けやすい人の特徴ってあるはず。それを聞きたい」というプロポーザルわいわい会でのアドバイスがすごく印象に残っていました。

実際に過去の自分の言動を掘り返すほど、アジャイルの詳細は知らんくせに頼りまくるという構図でした。

これは何の誇張でもなく当日のプレゼンでも話しましたが、最近手にとったアジャイルに関する書籍で「あれ?これえーちゃんのアドバイスを取り入れてうちのチームもやってるな。うちのチームってアジャイルなのか?!」となっているほどに何も知らん状態だったわけです。

そんなこともあり、せっかく支援者と支援された関係の構図の発表だし、当時の自分のやり方は馬鹿正直すぎると思われてもいいから全部明け透けにしてしまおう!と資料に反映しました。
個人的には結果的に伝わりやすいやり方だったのではないかと思っています。

心残りなポイント

当日参加した人にフィードバックをもらいにいけばよかった
当日終わった瞬間に疲れ果ててしまって、フィードバックをもらいに行きそびれてしまいました。
これからYouTubeで聞くよーって方はぜひフィードバックや感想・疑問をぶん投げてくださるとよろこびます!全部ちゃんと拾います。

「ねこやなぎ」という個人目線でしんどさを描写しているので、周囲の登場人物の細かい状況補足ができない点はどうしても心残りになる
発表の中で当然前置きはしているのですが、どうしても私のしんどかった側面を語る発表です。限られた時間では、どうしてもその辺をケアしきれませんでした。

例えば、マネージャーが交代した際に、1on1は実際にその瞬間に終わってしまったことは事実です。しかし別の形で後日1on1は再開され、つい最近までずっとサポートをしてもらっていました。この再開された1on1がなかったらだいぶキツイことも多かったです。

このようにあくまで乗り越える過程でしんどいことがあったり、その当時の役割や環境が引き起こしたものがあるだけで、誰一人として悪かったものは何もないんだと、本当はもっと詳細に叫びたい…。
しかし本筋からずれてしまうため、泣く泣く削除しているのは本当に心残りです。

サポートしてもらったことのうち、まだまだ話したいことはたくさんある!3年の出来事を45分で納めているので仕方がないのですが、プロポーザルの本筋からずれてしまう可能性があるものは時間の都合もあり削除しています。何か別の機会にアウトプットしてもいい気がしています。

Discordをうまく活用して双方向性を意識したかった
初登壇なので、何よりも滞りなく発表しきることにばかり目が言っていました。ですがせっかくその場で聞いてくださっている方と、双方向性を意識したアクションはやればできたはずでした。この辺は自分の中で「初めてだし」という甘えがでた気がします。

「私が〇〇するなんてありえない」と思っていた私は多くの支援をもらって変わる事ができた

以上で私の外部登壇デビューは一区切りがついたわけですが、発表のまとめで使用したスライドの構図がやけに思い出されます。

当日は「全部1人でやれるようにならなければ」と思っていた私自身がアジャイルの力を借りて「みんなで強くなろうよ」と自然に思えるほどに変われたという話をしました。

3年前の私は「私なんかが外部で登壇するなんてありえない」と言い続けていました。そんな私が「ちょっとプロポーザル書いてみようと思って」と自分で言いだして実際に外部登壇にこぎつけることができました。

何度断られても誘いつづけてくれた共同登壇のえーちゃん、そして職種や立場で区切ることなくウェルカムな姿勢で受け入れてくれたアジャイルコミュニティのおかげだと思います。

そう思うと、自分の変化の間には誰かしらのサポートが必ずあったように思います。最近よく「私は恵まれていたな」と口に出すことが多いのですが、改めて本当に恵まれている人なんだとしみじみと感じています。

これからも、もらえる恵みはありがたくいただきつつ、次世代への恩返しのアクションも増やしていきたいと思っています。


最後に、登壇中にも軽く触れましたがエンジニア(インフラ・フロントエンド・バックエンド)の募集をしています!もしよかったら覗いてくださいね


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