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巍峡国史伝

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光の春、如月。麗らかな日差しの裏で全ては動き出していた。 古の御伽噺に隠された真実。明らかになったもう一つの世界の存在。三大神、四季の姫、四季の守護者、高精霊らが七千年の戦いと全… もっと読む
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2023年12月の記事一覧

​#14【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​春の七草の精霊の1人、繁縷(はこべら)によって、会議に用いる古い…

桜賀和 愛美
5か月前
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​#13【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​冬の維摩(ゆいま)の地、夜鏡城(やけいじょう)地下の白石でで…

桜賀和 愛美
5か月前
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#12【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ 冬の大地維摩(ゆいま)にある、夜鏡城は雪が降る中でも煌々と松明が燃え…

桜賀和 愛美
5か月前
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​#11【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​​※当時の編集者により誤字脱字があるまま発行された部分がある書籍なので、そのまま書いて…

桜賀和 愛美
5か月前
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#10【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​蘿蔔(すずしろ)が犬御神(いぬみかみ)と話し終えた後、直ぐに蒲…

桜賀和 愛美
6か月前

​#09【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​蒲公英(ほくよう)は息抜きでやって来た謡谷(うただに)で、見た…

桜賀和 愛美
6か月前
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​#08【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​蒲公英(ほくよう)は、どこまでも桜の山が続く、母子山(ぼしざん)の隣の謡谷(うただに)に一人向かった。 ​ ​ここには蒲公英は迷いなく来られるが、この地の別名は「死の森」と言われ、神をも迷わせる、一度入れば出られぬ森として有名な場所であった。 ​ ​蒲公英は悩み事があるといつもここに一人で来ては自問自答し、整理をしているが、今回の一連の出来事はとても消化できるものではなく、時が経つのも忘れ、悶々と考え込んでいた。 ​ ​いよいよ余計な事を考え始め

​#07【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​蒲公英(ほくよう)と蓮華(れんげ)の前を横切り、夜中に安寧(…

桜賀和 愛美
6か月前
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#06【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​憤(いきどお)って出て行ってしまった蓮華(れんげ)を追いかけた蒲公…

桜賀和 愛美
6か月前
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#05【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​白天社(はくてんしゃ)に帰った蒲公英(ほくよう)は、男子禁制の母…

桜賀和 愛美
6か月前

​#04【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​佐保姫の邸宅から、母子山の頂にある白天社(はくてんしゃ)に帰…

桜賀和 愛美
6か月前
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​#01【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

満開の桃の花。錦(にしき)のごとく、 華奢(きゃしゃ)な枝に鈴なりに咲き乱れる。 ​どこまで…

桜賀和 愛美
6か月前

#02【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

蒲公英(ほくよう)の項(うなじ)で束ねた髪を、佐保姫は弄(もてあそ)び始める。のんびりする佐保…

桜賀和 愛美
6か月前
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#03【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​ ■前回のあらすじ■ ​ ​四季の姫の一人である佐保姫の邸宅で、主の帰りを待つ小姓の蒲公英は、長引く会議を途中で抜け出した佐保姫と、つかぬ間の談笑のひと時を過ごす。 ​ ​しかし、天変地異に対する対策の会議は難航を極めており、この地の回復の兆しは見えず、会議の主軸である蒲公英の主、安寧(あんねい)の言動にも、彼女らしからぬ姿があった。 ​ ​他の者は気が付かない、その小さな違和感を蒲公英は見抜き、最近の安寧の様子のおかしさとも重なり、嫌な予感がする蒲公英。 ​ ​そんな