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巍峡国史伝

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光の春、如月。麗らかな日差しの裏で全ては動き出していた。 古の御伽噺に隠された真実。明らかになったもう一つの世界の存在。三大神、四季の姫、四季の守護者、高精霊らが七千年の戦いと全… もっと読む
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記事一覧

​#23【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​大地の女神安寧(あんねい)の思惑により危ない所を、秋の七草よ…

桜賀和 愛美
2か月前
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​#22【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​ ■前回のあらすじ■ ​ ​冬の地維摩(ゆいま)のうつ田姫の屋敷に、秋の七草に誘われ一…

桜賀和 愛美
2か月前
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#21【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​​ ■前回のあらすじ■ ​ ​冬の地維摩(ゆいま)のうつ田姫の屋敷に、維摩の王颪王(お…

桜賀和 愛美
3か月前

​#20【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​「五天布(ごてんふ)の魂の呪縛を解放する」 ​ ​蓮華は白天社か…

桜賀和 愛美
4か月前

​#19【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​蒲公英(ほくよう)が冬の地、維摩(ゆいま)の夜鏡城(やけいじょ…

桜賀和 愛美
4か月前
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​#18【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​五天布(ごてんふ)の1人、秋の守護者である白秋(はくしゅう)と急…

桜賀和 愛美
4か月前
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​#17【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​​冬の維摩の地、夜鏡城(やけいじょう)地下での会議を切り上げた蒲公英(ほくよう)は自室で休んだ後、冬の地久々の晴れ間の出る朝を迎えた。 ​ ​初めて母子山(ぼしざん)にある白天社(はくてんしゃ)以外で寝泊りをする事になった蒲公英は、起き抜けに暫くぼーっとしていたが、着替えて屋根に登り、昨日の事とこれからの事を考える事にした。 ​ ​すると、秋の守護者、白秋(はくしゅう)が朝早くから同じく庭に出てきており、挨拶を交わす。 しかし、白秋はいつも通りの顔で

​#16【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​ ■前回のあらすじ■ ​ ​大地の女神である安寧(あんねい)に呼び出された、四方の四季…

桜賀和 愛美
4か月前

#15【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​夜鏡城(やけいじょう)の会議の後、秋の地の守護者である五天布(…

桜賀和 愛美
4か月前

​#14【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ ​ ​春の七草の精霊の1人、繁縷(はこべら)によって、会議に用いる古い…

桜賀和 愛美
4か月前
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​#13【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​冬の維摩(ゆいま)の地、夜鏡城(やけいじょう)地下の白石でで…

桜賀和 愛美
4か月前
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#12【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

■前回のあらすじ■ 冬の大地維摩(ゆいま)にある、夜鏡城は雪が降る中でも煌々と松明が燃え…

桜賀和 愛美
4か月前
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​#11【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​​※当時の編集者により誤字脱字があるまま発行された部分がある書籍なので、そのまま書いて…

桜賀和 愛美
4か月前
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#10【巍峡国史伝】天の章 伏せる月、ふるえる睡蓮

​■前回のあらすじ■ ​ ​蘿蔔(すずしろ)が犬御神(いぬみかみ)と話し終えた後、直ぐに蒲公英(ほくよう)と蘿蔔の間に割って入って来たのは、秋の七草の精霊である朝顔(ちょうがん)だった。 ​ ​その後ろからは同じく秋の七草の尾花(びか)がやってきて、彼らは、「とある方の命により犬御神を保護する」と言う。 ​ ​蘿蔔が朝顔と一閃、刀を交えると蒲公英は尾花に連れられてこの場から消えていた。 ​ ​しかし、ほぼ神と同等の力を持つ蘿蔔はそれを見送り、尚且つ、戦いも継続せずに、一人残り