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①ど田舎の中年サラリーマンが本を出版して、Amazonカテゴリー1位を取るまでの話 【戦略編】

こんにちは、猫山課長と申します。地方在住の47歳会社員のおっさんです。金融機関に勤めて20年以上が経っています。

そんな私が、このたび初の著書を出版することとなり、あろうことか

Amazonカテゴリー別ランキング2部門で1位・・・・・・を獲得することができました。


2023年9月13日12時のAmazon画面のスクリーンショット

今回のnoteでは、私が出版に至るまでに採用した戦略等を書きます。

私と同じ戦略をとれば出版まで漕ぎ着けることができるわけではありませんが、ご参考としていただければ幸いです。


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狙って出版を待つ・・という戦略


1 noteを始めた理由

私は2021年8月13日からnoteで週2の連載を開始しました。

「開始した」といっても勝手に自分で始めただけです。誰かと約束したわけではありません。

週に2回のアップというのも自分で決めました。2回とした理由は、1年で100本は書きたい。そう考えたからです。

そもそも、なぜnoteを書こうかと思ったかといえば、大きな理由は三つあります。

  1. 時間ができてきたから

  2. 「書くこと」ならできそうだったから

  3. 読んでもらえる基盤ができたから

  4. 現状を変えたかったから

順に説明をいたします。


1.時間ができてきたから

私には娘が2人おり、3年前ほど前までは学校の部活の送り迎えや遠征への帯同、そして塾の送り迎えなど休日も平日も結構な時間を子どもたちのために割かなければなりませんでした。いま現在この状況の方は多くいらしゃると思います。

しかし、長女が高校に進学し部活がなくなり、次女はほぼ遠征等がない部活に入ったことから、土日祝日にいきなり時間が確保できるようになったのです。(塾の送迎は引き続きあった)

中学生ともなれば、親に遊んでくれとせがむこともありません。高校生なら言わずもがなです。何の予定もない休日がいきなり出現してきました。

「これなら、何か始められるんじゃないか?」

そう思いついたのです。


2.「書くこと」ならできそうだったから

昔から作文は苦手ではなく、成績も悪くありませんでした。また、それまでにクラウドワークスで10本ほど金融系の記事の受注をしていたことからも、書くことならできそうだとの見通しを持っていました。

クラウドワークスでは、最初文字単価0.5円で受注していましたが、その後文字単価はどんどんあがり、最後は3.5円まであがったと記憶しています。

ネット媒体で稼いでいる、いわゆるプロの方から見て自分の文章は一定の評価を得ている。つまりは駄文ではない。そう実感できたのは大きかった。


3.読んでもらえる基盤ができたから

うろ覚えですが、noteの連載を始めた時点でのX(旧Twitter)のフォロワー数は3000ちょっとだったと思います。

どこかのインフルエンサーが「3000フォロワーを超えるとオリジナルtweetも影響力を持ち始める」と言っていたのを覚えていました。

自分ではまだそれだけの影響力を持っている感覚はゼロでしたが、自分の制作物を発信し、ある程度拡散できるだけのフォロワー数は確保できたものと判断したのです。


4.現状を変えたかったから

動機で一番大きいものはこれです。

当時の私は金融機関の本部にいましたが、その前は支店の支店長をしていました。

支店長になった私は、トラブルが重なったことや長年の消耗から、もうこれ以上続けられないと感じていました。ここから脱出するために具体的なアクションを起こさなければと考えたのです。

そこで、まずはTwitterをガチることを決意しました。2019年5月のことです。

その時は副業をする発想もなく、転職をするだけの気力もありませんでした。なので、まずはすぐに始められる「ネットの中での場所作り」から着手しました。とにかくネットで影響力を持てば、何を始めるにしても大きな武器になる。土台になる。そう考えたのです。

いま考えれば浅はかではありますが、当時の私がすぐにできそうなことなどこれくらいしかなかったのです。

やってみるとわかるのですが、どれだけXでポストをしてフォロワーが増えても、一向にマネタイズなどみえてきません。ポストしているだけでは具体的に何も進捗しないのです。

2年にわたりXと向き合ってきた結論は。「Xだけでは同じところをぐるぐる回るだけ」でした。

これでは現状は何もかわらない。何か具体的なものを発信する必要がある。自分はどんな「商品」を提供できるのか?

現状を変えるには、商品、つまり創作物が必要である。

それが、noteでした。



2 質を確認し、量を積み上げていく

noteを書き続けてどうするのか?

もちろん、有料noteを出して稼いでいくのが目標となります。

しかし、1万フォロワーも行かず、現実世界で華々しい実績があるわけでもない田舎の会社員のnoteが人気になり、みんなが喜んで買うなんてことがあるわけがありません。ましてやメンバーシップになどなってくれるはずがない。

「猫山課長」が、お金を払うに値する存在だということをわかりやすく示す必要があります。

そのためには、本を出さなければならない。

それは、自費出版では意味がありません。出版社から出す必要がある。

出版のプロから「本を出しませんか?」とオファーを受ける必要がある。

プロから価値を認めてもらっているという看板。それが必要なのです。


そのためには、2つの要素が必須だと考えました。

一つ目は、当たり前ですが文章の質です。商業出版に耐えられるだけの内容であり、人を惹きつけるものでなければなりません。

その自信を与えてくれたのが、このnoteです。

これは書き始めて2ヶ月目にアップしたnoteですが、おどろくほど大きな反響がありました。

そして、マーケターのエルモさんからのこの言葉が大きな自信になったのです。

ほぼ予言

「おそらく、俺の文章はちゃんと誰かに届くものになっている。この方向性なら勝負できる。価値ありと認められるはずだ。」

質は大丈夫。あとは量です。これが二つ目の要素。

noteをみていると、多くのスキを獲得している記事が目につきます。そのクリエイターを見てみると、単発のnoteがバズっているだけで、他のnoteはほとんどスキがついていなかったり、そもそも記事が全然少ないといったことが多々ありました。

もし自分が出版社の編集者であり、ネットから新たな作家を見つける場合、どの部分に注目するか?

内容は大前提として、「ちゃんと書き続けられる人」という要素が重要なのではと考えました。

一定の質の内容を、定期的に書き続けられる人。そんな人は「確保」しておいて損はない。

そう考えるはずだと仮説を立てたのです。(これはおそらく間違っているといまは思っています)

だから、どんなに疲れていても書けそうになくても週2本は必ずアップする。そう腹を括ったのです。

これは出版だけではなく、ライティングの仕事や雑誌の連載などにおいても効いてくると考えました。

安定的に仕事を納めてくれることが、過去の実績からわかる。

重要なのは仕事をくれる相手にそう感じさせることです。つまりは信用です。

安定的な取引を獲得するには、量も重要になると考えたのです。



3 収益化を「拡散」のために我慢する

質を維持し、量をコンスタントに重ねていく。それらのnoteはストックとなり、猫山課長の露出を徐々に増やしていきます。

ありがたいことにスキは徐々に増え始め、多くの方に読まれていくのが実感できました。Xのフォロワーも増加していきます。

おそらく、出版社の編集者は新たな作家をネットから探している。現にネットから出版につながっている例は増加してきていました。

「彼らはXを見ているだろうし、テキストが中心のメディアであるnoteも監視しているはず。であれば、必ず声はかかるはずだ。」

そう信じて、日々書き続けます。

noteを無料で公開し続けるのもそのためです。まずは「note作家の猫山課長」という存在を広める必要があるからです。

さっさと有料記事にしてしまえば、月にある程度の収入は確保できるでしょう。しかし、有料化にした時点で拡散性にブレーキをかけることになる。「無料」がもつ拡散力を削いでしまう。まだその時期ではありません。




・これまでアップしたnoteのフィードバックから質を研ぎ澄まし

・一定のペースで量を積み上げていき

・Xおよびnoteでフォロワーを増やし拡散力を上げていく。

そうして、こちらから依頼するのではなく、出版社から「本を出しませんか?」との依頼を待つ。

そうして依頼を受けたとき初めて、自分の創作物は商業的な価値を持つのだと客観的に証明される。

そこまでしないと、自分の作品に自信など持てない。どこへも行けない。

ここまで受け身の戦略の裏にあるものは、これからの作家人生において「すがれるもの」が欲しいという願望です。

そのために、精進し、待ちました。


2022年10月17日、午後5時52分。その時が来たのです。


《②へ続きます!↓》





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