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【散文】 インフレ世界で生き抜くために必要な2つのマインドシフト

この記事を書いている2024年3月4日の日経平均株価は40,109円と、終値で40,000円を超えた。

SNSでも日本株に関する話題をよく目にする。新NISAの説明会も満員御礼となるなど、株式投資は加熱の一途といった感じだ。

靴磨きの少年の話を持ち出すまでもなく、ここまで大騒ぎになってくると天井が近いと感じるものだ。実際に利確しようかどうか悩む人は多いのだろう。

先日、ウチの会社を担当している不動産会社の営業マンA君が打ち合わせのためやってきた。案件の話が一通りおわり、雑談タイムとなる。

そのとき、A君は「個人的な話なのですが…」と前置きして僕に意見を求めてきた。

「日本株を持っているのですが、利確しようかどうか迷っているんです。猫山課長ならどうされますか?」

彼は40歳で、子供はまだ小さいようだ。聞けば、仲の良い友人たちとサイドFIREを目指しているという。

株式で資産を増加させ、不動産投資を行い毎月のキャッシュを得ていく戦略なのだと思う。

「利確のタイミングは絶対にわからないから答えられないけど、逆に株式から転換したい資産が出てきた時が売り時なんじゃないかな」

株をいつ売ったらいいかなんてわかれば苦労しない。そんなもの人に聞くなと思ったが、まあみんな同じようにソワソワしているのだろう。

インフレ進行と共に、日本に株高がやってきた。

これからどうしたらいいのか。雑な話をしたい。


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思えば、社会に出てからずっとデフレの世界を生きてきた。

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