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良い日本人、悪い日本人

今年は一体どうなってしまうのでしょうか。

そんな不安を抱かざるを得ないほど、元旦から災害や事故が連続しました。

自然は人間側の都合など知ったことではないでしょうから、元旦に災害が起きたのは完全に偶然です。しかし、われわれ人間にとっては今年を暗示するように感じてしまいます。

亡くなられた方、被害に遭われた方にかける言葉が見つかりません。1日も早い日常生活への復帰と、心身の回復を祈るばかりです。


そんな中、JAL航空機の衝突事故に関係して、以下のポストを見ました。

JALの記者会見における記者からの責任追及質問についての感想と、それに連なる考察が書かれており、一読して「その通りだなあ」と納得できるものです。

何かあったとき、勇気を持って挑戦・実行した人にスポットライトを当てるのではなく、ひたすらに重箱の隅をつついてあらゆるミスを糾弾しようとする文化。

上記ポストより

マスコミの「一級戦犯追及」型の報道姿勢に辟易している人は多いでしょう。それを真っ向から批判するポストには多くの共感の反応がありました。


非常事態にあっても、訓練通り救助活動を行い奇跡を起こしたJAL職員。

そんな企業に対し、重箱の隅をつつくような糾弾をするマスコミ。


真面目で非常時にも決まりを守れる日本人の素晴らしさ。

責任の所在を明らかにしたがり、吊し上げを好む日本人の陰湿さ。


われわれは期せずして、日本人の両面を見ました。

では、本当の「日本人らしさ」とは、いったいどちらなのでしょうか?


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作家の橘玲氏は、著書の中で日本について「(日本の)“無限責任”が(日本を)“無責任社会”にしたのだ」と紹介していました。

橘玲は著書の中で、以下の内容を書いています。

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