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念願のサクランボ狩りにいった話。


「とりたてのさくらんぼをお腹いっぱい食べたい!!」という願望を抱いて、関東近郊のさくらんぼ農園にレッツゴー。結論から言うと、夢は散り、腹ペコのお腹を満たすことはできませんでした。なぜならさくらんぼ狩りは「戦」だったからです。ネットで予約して、渋滞を潜り抜けてオンタイムに到着。そこは巨大な果物狩り農園でした。到着後、マイクロバスに乗り換え次々と農地へと送られていきます。説明を受け、各々さくらんぼを摘みに散っていきます。6月中旬の午後1時頃、制限時間は30分。さくらんぼの実は上の方から赤くなっていくそうなのですが、手の届きやすいところに食べごろの実はほとんどありません。脚立はシェア制となっており、空いてる脚立を各々みつけて使うスタイルなのですが、空いてる脚立がみつかりません。数としては沢山あると思うのですが、ほとんどのグループが脚立を独占しています。制限時間30分間、焦ります。また果物は時期、天気により生育状況はかわりますし、混雑状況によって食べられる量も変わります。つまり場所の確保も重要なポイントとなってきますが、そこもまた一部グループの独占状態。そう、さくらんぼ狩りはさくらんぼ狩りという名の「脚立の奪い合い」「場所取り合戦」であり、それを攻略するために綿密な計画が必要だったのです・・・!!季節、天気、時間、曜日・・生半可な気持ちでさくらんぼ狩りに行っては、お金をドブに落とすのと同じ。現実を目の当たりにして呆気にとられる私たち。次は同じ過ちを犯すものか・・・と思う一方で「なんかぬるいね。冷たいさくらんぼが食べたい」と夫と2人意見が一致し、来年からは2人で4000円の料金でを大玉佐藤錦に投資して、冷蔵庫で冷やして食べようと誓いました。これとは別に、さくらんぼ狩りには様々な人間ドラマ(いや、人間性)を垣間見ることができます。まず到着後説明をきかずに一直線に果物狩りに向かうおば様方(外国の方、リピーターの可能性もありますが)、同じ場所離れず食べ続ける若者グループ、いつからいるんですか?と思うくらいに制限時間オーバーしている人たち(個々の時間管理はされていない)、たくさん人がいる中で笑顔で脚立を持ちながら点々と場所替えするお父さん(あぶねえよ!!)。1人2000円という価格で、なんとしても元をとりたいと思う気持ち、さくらんぼに我先に飛びつきたいと思う気持ち、美味しそうなさくらんぼをたくさんとって家族を喜ばせたいと思う父親の気持ち、それもよくわかる。ブドウやモモは食べられる数が少ない上、食べる時間もかかるので争いは起こらないのですが、さくらんぼは人の性格がよくでます。それも込みでさくらんぼ狩りです。

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