2022年の選抜選考を考える⑤(北海道/東北/北信越/東海編)

今回は選出が確実視される4地区7校の紹介になります。枠の配分は北海道が1/その他の地区は2の為、北海道は優勝校。その他の地区は決勝進出校(決勝が大差になったり同県決勝の場合を除く)が基本的に選出される為、揉める事はほぼ無いですね。

クラーク記念国際(北海道大会優勝)1枠目
〇29ー0 岩見沢西
〇4ー0 深川西
〇15ー0 瀧川工
〇4ー1 駒大苫小牧
〇6ー2 北海
〇5ー1 立命館慶祥
〇5ー1 東海大札幌
〇3ー1 旭川実
ーー
●1ー5 九州国際大附

選手権初出場は2016年。秋は中々手が届かなかった道大会の優勝を掴み、選抜初出場となります。特に投手陣の奮闘が目立ち、駒大苫小牧&北海戦では山中が完投。東海大札幌戦では辻田が好投手門別との投げ合いを制し完投。8試合で6失点の少なさ以上に完投できる投手が複数枚揃うのは心強いですね。組み合わせ的には激戦区でしたが、接戦で勝ち抜いた経験は選抜に向けて大きいですね。

2016年の時は聖光学院に敗戦で初勝利ならず。今大会も聖光学院の出場が濃厚となっており再戦の可能性もありますね。

花巻東(東北大会優勝)1枠目
〇13ー0 遠野緑峰
〇13ー0 花巻農
〇11ー0 花巻南
〇12ー1 専大北上
〇19ー11 黒沢尻工
〇12ー6 盛岡大附
〇19ー9 久慈東
ーー
〇11ー1 東日本国際大昌平
〇8ー2 仙台育英
〇4ー3 八戸工大一
〇4ー1 聖光学院
ーー
〇6ー3 國學院久我山
〇6ー2 高知
●9ー10 広陵

県大会7試合で99得点、全試合2桁得点と打力で圧倒。注目の1年スラッガー佐々木だけでなく打線全体が機能し、専大北上&盛岡大附の上位常連校にも打ち負けず。その反面、準々決勝以降の3試合で26失点の投手陣が課題であったが東北大会では修正。接戦でもエース萬谷を中心に守り抜く戦いができましたね。

神宮大会でも佐々木のHRで湧き上がりましたが、広陵戦で投手陣の不安定さが露呈し初出場初優勝はならず。打線は間違いなく優勝候補のチームなだけに、投手陣の頑張り次第でしょうか。

聖光学院(東北大会準優勝)2枠目
〇7ー0 本宮
〇4ー1 福島商
〇14ー0 福島西
〇4ー3 学法福島
〇4ー1 磐城
〇8ー1 郡山商
〇2ー1 日大東北
〇7ー0 いわき光洋
〇3ー1 東日本国際大昌平
ーー
〇3ー2 東奥義塾
〇13ー1 能代松陽
〇5ー2 青森山田
●1ー4 花巻東

2007年から続いていた夏大会優勝記録がストップした昨年。新チームも序盤から激戦区の中にあって接戦続きと苦戦しましたが、エース佐山の安定感が光り1試合3失点までに収めての優勝。東北大会でも3試合で先発し4失点と変わらぬ実力を発揮。決勝は敗れたものの小林が4失点完投と収穫もありましたね。

敦賀気比(北信越大会優勝)1枠目
〇9ー0 武生
〇8ー1 北陸
●1ー6 啓新
〇8ー3 丹生
ーー
〇8ー1 富山第一
〇10ー2 北越
〇10ー8 小松大谷
〇6ー0 星稜
ーー
●4ー8 大阪桐蔭

春夏と県大会を制していたものの、秋は啓新に敗れ2021年県大会無敗はならず。3位で迎えた北信越大会ではエース上加世田が4試合全てで先発。特に決勝の星稜戦では11安打を許すも完封と粘りの投球が光りました。これで敦賀気比は秋春秋と北信越大会3連覇。経験十分なメンバーが揃う中で7年ぶりの選抜優勝となるでしょうか。

神宮大会では大阪桐蔭に対し中盤まで互角の展開。上加世田の負傷交代で2番手の清野が打ち込まれたものの、交代が無ければ…と思わせられる程の試合になりました。

星稜(北信越大会準優勝)2枠目
〇14ー0 七尾
〇13ー1 金沢錦丘
〇6ー1 金沢市工
〇7ー2 日本航空石川
〇8ー6 遊学館
〇7ー5 小松大谷
ーー
〇5ー4 東海大諏訪
〇3ー1 日本文理
〇5ー4 富山商
●0ー6 敦賀気比

コロナによる出場辞退で終わった昨夏。敗れたら林監督の最後となる大会で、見事に選抜出場圏内まで勝ち進みました。準々決勝で早々に日本航空石川との対戦になったものの序盤で突き放し快勝。しかしその後は北信越準決勝まで2点差以内と接戦続き。特に東海大諏訪戦は2点ビハインドの9回に逆転サヨナラ。富山商戦は最終回に1点差まで詰められるも逃げ切りと苦しい試合が続きました。

マーガードが中心となる投手陣は小松大谷戦で5投手の継投。色々な継投パターンを試した中で選抜はどのような投手起用となるのか注目したいです。

日大三島(東海大会優勝)1枠目
〇5ー3 富士宮北
〇3ー2 三島南
〇10ー1 藤枝北
〇11ー0 三島北
〇10ー9 掛川西
〇5ー2 静岡
〇7ー2 聖隷クリストファー
ーー
〇5ー2 津商
〇10ー5 大垣日大
〇6ー3 聖隷クリストファー
ーー
●1ー2 九州国際大附

実績高い報徳学園の永田監督を呼び込み改革。昨年の春夏県大会優勝校でもある掛川西、静岡を僅差で破り優勝。東海大会でもエース松永が2完投とフル回転し、打線も援護で応えました。神宮大会では強力打線相手に2失点と、好調時の松永は中々打てなさそうな投手ですね。

前回の選抜出場は1984年。初出場にて初戦を逆転サヨナラ勝ちで劇的な初勝利をあげましたが今回2勝目となるでしょうか。

聖隷クリストファー(東海大会準優勝)2枠目
〇5ー1 小笠
〇10ー5 掛川東
〇12ー1 桐陽
〇2ー0 浜松工
〇4ー3 静岡市立
〇2ー1 浜松西
●2ー7 日大三島
ーー
〇11ー4 津田学園
〇4ー3 中京
〇9ー8 至学館
●3ー6 日大三島

これまでドラフト1位の選手を輩出したり、県内で好成績を残し続けるも中々甲子園に手が届きませんでしたが、悲願の初出場となりそうです。県大会では静岡市立戦に8回に4点を取り逆転勝ち。東海大会では中京、至学館といずれも9回に逆転勝ちと終盤の粘りが際立ちました。日大三島に2敗は痛いですが、ベスト8の大垣日大/至学館ともに県1位では無いので落選という事はないでしょう。

次回では21世紀枠地区推薦校の紹介をし、選出予想を立てていきたいと思います。

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