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ある日のニューヨーク

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2018年11月の記事一覧

ある日のニューヨーク5/他人の手のような自分の指と久々のパルティータ

ひさびさにバイオリンを弾く。久しぶりの手の感覚が、他人の手みたいに動かない。
ある種の気持ち悪さを覚えつつも、やはり楽しいし落ち着く。
物心がついたときから人格形成される大人になるまで毎日一緒にいた存在だ。
たとえずっと弾いていなくて腕前が落ちていても、
弾いている自分のほうがよりノーマルに近い。
どんなに離れていても、弾いていない時期のほうがやはり不自然なのだなと思う。

とりあえずも目標がない

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ある日のニューヨーク4 世界最大のハロウィンパレードに小さな楽器の演奏者として参加したはなし

ハロウィンパレードに演奏者として参加した。

観客としてではなく公式の出演者として、だ。

ニューヨークでは毎年世界最大のハロウィンパレードが毎年開催される。
私はAgogôという楽器を担当して、演奏グループの最前列だった。
偶然にも今年は私の所属する団体が、全体のパレードの先頭らしい。
そんなわけでお私はなぜか成り行き上、今年のパレード行列の一番前で演奏することになってしまった。指定のお揃いTシ

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