ある日のニューヨーク5/他人の手のような自分の指と久々のパルティータ


ひさびさにバイオリンを弾く。久しぶりの手の感覚が、他人の手みたいに動かない。
ある種の気持ち悪さを覚えつつも、やはり楽しいし落ち着く。
物心がついたときから人格形成される大人になるまで毎日一緒にいた存在だ。
たとえずっと弾いていなくて腕前が落ちていても、
弾いている自分のほうがよりノーマルに近い。
どんなに離れていても、弾いていない時期のほうがやはり不自然なのだなと思う。

とりあえずも目標がないのでバッハの無伴奏ソナタとパルティ−タの楽譜を適当にインターネットで探して印刷する。全部はきっと弾かないのでBWV1001と1004。
必要になればまた印刷すればいい。
しばらくは指をならして音程と腕の感覚が戻るまで、体操代わりにしよう

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