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月は背中で笑ってるから、星の数は気にせずに

そろそろ朝と夜は涼しくなってきて、ほっと一息つけた所で、久しぶりの詩です…!(笑)
今回は言葉の添え木様のお題で作った詩を4編、オリジナルお題の詩を1編、そして月夜案山子様のお題の詩を1編お届けします。
尊敬する詩人、月夜案山子様がTwitterで発信されているお題に挑戦してみました。(#拙い詩人の会)短歌や川柳など、幅広い活動をされております(´▽`*)



「月は背中で笑ってる」(月夜案山子様#拙い詩人の会のお題)

腕に着けた宇宙時計を
ぼんやり眺める
夏の帰り道

月に消えた君の時間は
何時、何分、何曜日 地球が何回、回った頃か

ちゃんと笑ってるのか

笑っちゃうくらい気になる僕は

月影に背を向ける



星の数

星の数は
僕たちの数より
どれくらい多いのだろう

40億年分の僕たちは
幻みたいなものだけど

光みたいに確かに在るよ

星の光も、確かに在るよ


星の数は

果たして

いくつ?



扉一枚

過去を上手く言葉にできない

口の前の扉一枚が邪魔をして

言葉が過去の輪郭にならない


あの道は、あの空は、あの人は

本当に私の記憶なのだろうか

あの、日向にいた三毛猫は

本当に存在していたのだろうか


扉一枚の前で、首をかしげる

今日の私も、私なのだろうか



一緒に

一緒にいると
なんとなく深まる仲

言葉は少なくとも
伝わる安らぎ

砂漠も南極も一緒に行こう

マリアナ海溝にも、エベレストにも

隣り合ったまま



好き

だいすきらい

あべこべ言葉

三つ子の魂はエンドレス

だいすきらい

カレーライスの行進

だいすきらい

金魚な花火な読書感想文

だいすきらい

君と僕

だいすきらい



キャンディー(オリジナルお題)Twitterに載せたものに少し加筆修正しました~

何だか、身体が重たくて
少し伸びた爪が気になって
何だか、つまらない日には
卵キャンディーに潜りこむ

キャンディーの殻の内側からは
つまらない景色なんて無くて

インペリアルな卵のキャンディー
いつもバッグかポケットに忍ばせて

さぁ、キャンディー・エッグに忍びこもう

いつもの公園の
いつもの夏の木漏れ日を
取りこぼさないように

いつか来る最後の秋の
ほろほろと暖色に溶ける景色も
見逃さないように



お気に入りいただけましたら、よろしくお願いいたします。作品で還元できるように精進いたします。