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木を見て森が見えず

 ねこっちです。今までnoteに何度か記事を投稿してきました。そこで空き時間に記事を読み返してみると、言いたいことを言えていない箇所が何個もあることに気づきました。これはなぜなのだろうと考えたところ、ある一つのことにたどり着いたので、今日はそれを紹介します。


導入:記事を書く時のミスについて

 私の記事の中で、「今から○○について考えます」と言っているのにもかかわらず、その後の記述でも一切その「○○」に触れられていない、ということがありました。例えば、以前書いた河合塾の「バンザイシステム」に関する記事では、「3歳から18歳までの教育に問題がある」と言っておきながら、その問題点には触れられていませんでした:

 また、私は記事に目次をつけ忘れて投稿してしまうことが、これまで多くありました。これらは幸い、投稿直後に気づくので、編集画面に戻り、目次をつけて再投稿します。記事執筆の終盤、記事にどのようなハッシュタグを入れるかを考えるようになると、そのことが気になってしまい、目次のことを忘れてしまうようです。

背景:細部にのめり込んで全体を見失ってしまう

 このような現象の背景には、細部にのめり込んで全体を見失ってしまうということがあるようです。例えば、私が昆虫観察でカマキリを観察することになったとします。カマキリの動きを観察し、それを先生に短文で報告することになったとします。そのとき、次のように書いてしまったとしましょう:

 私が興味深いと思ったのは、カマキリの手の動きが俊敏で、素早い虫が逃げる隙もないほどの速さで虫を捕えるところが興味深かったです。

 この文は「私が興味深いと思ったのは、~が興味深かったです。」となっている点、おかしい文です。しかし、その文を書いた私は、カマキリの手の動きを描写する言葉を考えているうちに、最初の「興味深いと思ったのは、」を忘れてしまい、最後に再び「興味深かったです。」と書いてしまったのでした。私がよくやる失敗は、このようなものが多いように思います。

 実際の記事執筆では、書いている途中で、関連する別のトピックが浮かび、それにつなげようとして書いているうちにそのトピックを忘れ、また別のトピックが浮かんで話が二転三転してしまうことが起こります。

木を見て森が見えず

 細部にのめり込んで全体を見失ってしまう。これこそ、私の記事が思うように書けなかった理由の一つです。これは気を付けていてもそうなってしまうので、困っています。

 そのような私を表す言葉として適切なのは、「木を見て森を見ず」ならぬ「木を見て森が見えず」だと思いました。本来、「木を見て森を見ず」は細部にとらわれて全体を見ないことを指すことわざですが、「森を見ず」というと、「森を見ようと気をつければ森を見ることができる」ようなニュアンスを感じてしまいます。私の場合はそうではなく、気を付けたとしても森が全く見えなくなってしまうので、「木を見て森を見ず」ではなく「木を見て森が見えず」のほうがしっくりくると思いました。

 私には、細部にのめり込んで全体が見えなくなってしまうという性質があるようです。

その他の例

 細部にのめり込んで全体が見えないため、困ってしまうことは他にもあります。例えば、私は一時的に起きた物事にのめり込んで集中してしまうため、何かに熱中すると、時間を忘れてしまいます。その後、非常に大事な約束があっても、何かに熱中するとそれは吹き飛んでしまいます。そのため、私は大事な約束や集合時間の前などは、集中してしまうことが怖くなり、かえって何もできなくなってしまうことがしばしばあります。その時間を持て余してしまい、約束の場所に30分以上早くついてしまうこともしばしばあります。

 また、私は数式を用いて自然現象を考察することが多いです。その際、まずは大雑把な概略を掴もうと始めた計算で、気づいたら細部のどうでもいいところを計算してしまっていることもしばしばあります。細部にのめり込んでしまうため、全体が見えなくなってしまい、自分がその現象の何を計算しているのかすら分からないことも多いです。

(補足:最近は、自然現象を考察する際、定性的考察や思考実験をした後、何が起きているのかが分かるようになってから数式を使うようになったので、この悩みは減ってきました。)

まとめ

 細部にのめり込んで全体を見失ってしまうことの多い私は、細部と全体の関係を可視化するツールを用いると思考がスムーズにできることが多いです。例えば、会話の際、細部と全体の関係性がごちゃごちゃになってしまうことが多いので、大事な話をする際は、紙に書き、図を組み立てながら話すことをします。今回の記事は、冒頭で述べたような失敗を踏まえ、紙に構成を書きながら執筆しました。

 細部と全体の関係さえ見えていれば、私の思考力を発揮できるので、その弱点を補う工夫をしていこうと思います。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

   ねこっち

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