へいちゃん

朝出かける時に

僕のお布団の上で

スースー寝てて

いつもなら

ほらほらここ閉めるから

移動して〜ってするのに

お日様当たって

気持ちよさそうだし

今日は扉を開けていこうと

声をかけなった。


夕方帰ってきて

まだぽかぽかしてたから

お布団干そうと

へいちゃん

どけて〜って持ち上げたら

返事がなくて

あれっと思ったら


慌てて息子に

大変だ

早く帰ってきて

へいちゃんが死んじゃったと

電話して

それからは

なんだかよくわからないまま


彼が

我が家に来たのは

息子が1歳半くらいの時

近所で怪我した子猫を

我が家に連れてきてから

以来

楽しい時も

悲しい時も

辛い時も

寂しい時も

息子とへいちゃんは

毎日、毎日

同じベットで寝起きして

兄弟のように過ごしてきました。

それから16年

突然のお別れでした

最近は以前より元気

今朝もご飯モリモリたべてた

眠るようにとかそんなんより

本当に寝てたら

うっかり死んじゃった

それくらい

いつも寝てるように

そこにいました。


離れて暮らしてる

娘も仕事前にかけてつけてくれて

息子はいつものように

ベットの横に引き寄せて

へいちゃんと朝まで過ごしました


翌朝

火葬に家族で行きました

息子が一番しっかりしていて

荼毘にふす前も

最後のお別れも

本当は寂しくてたまらないのに

しっかり見送っていました。

いつまでも撫でてて


年の離れた小さい弟も

生まれてからずっと

へいちゃんと過ごしてきていたから

お別れの後

へいちゃんともっと

遊びたかったの〜と

妻もチビをあやしながら

よしよししてあげて



そしてへいちゃんは

お空に登って行きました

よく晴れた青い空でした

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息子は

自分の部屋の棚をあけて

小さくなって帰ってきたへいちゃんと

選んだ写真をそっとおいて

部屋に長いことこもっていました。


ニャーンとそこらへんから

ご飯くれって

扉をガンガンする気がするのに

いないの


残った三毛猫の

うめちんと

私ら家族は

へいちゃんとこれからも

この家で過ごしていきます。


へいちゃん

へいぞうくん

鬼の平蔵からとったにしては

優しすぎる猫


ありがとね

へいちゃん

いつかまた会おうね

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