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まるごとバングラデシュ11-三びきのやぎのがらがらどんのこと-

今日はこの有名な絵本のお話

『三びきのやぎのがらがらどん』
絵:マーシャブラウン
訳:せた ていじ

ノルウェーの昔話だそうで
日本では福音館書店より約60年前に刊行された

また2005年には小峰書店より
『やぎのブッキラボー3きょうだい』というタイトルでも刊行されている

がらがらどんとブッキラボー
謎のオノマトペ感満載で
名付けた訳者の感性に頭が下がる

先日書店でユニークな挿絵に惹かれて購入したのがこちら↓

バングラデシュ版がらがらどん

タイトルは
『3匹の勇敢なやぎの物語』
バングラデシュにも本の虫が多く
私の住む街にも神田神保町のように書店が続く通りがあり
学生も大人も好みの本を探しているのを見かける

何冊か購入したうちの一冊が
この絵本で内容はほぼ同じだが
挿絵がとても好みだったので
パケ買いに近い

違うところといえば日本語版では
三びきのやぎは
小さなやぎ、中ぐらいのやぎ、
大きなやぎで名前はみんな
がらがらどんである

バングラデシュ版は
それぞれ
バッチャ(幼児)チャゴル
マー(母さん)チャゴル
ババ(お父さん)チャゴル
チャゴルはやぎのことで
おそらく家族設定である

そしてトロル(福音館書店版)は
バングラ語では怪物となっている
この怪物の絵がユニークなモノに惹かれる私にジャストフィットした

モンスター下のカエルや魚の表情にも注目
お父さんやぎとの場面

どこか憎めないスタイルで
窮屈そうに構えている怪物には
哀愁さえ感じる

挿絵だけで同じ物語でも
感情移入のズレを感じた一冊だった



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