みわこさん(夢日記)

私は半年以上前にアルバイトを辞めた店で食事をしていた。
ああ、気まずいよ。なんでこんなところにいるんだろう。。。
一緒に食事をとっているのは、みわこさんと、みわこさんの弟、兄、そして彼女のお母様とお父様。
(みわこさんは私が暮らす現実の世界に存在する人で、美人で、育ちがいい女子です。私の彼氏ハム太郎の同僚)
私は彼女に嫌われているはず。一緒に食事を取るなんてどういう状況なんだろう。
私の隣に座っていたみわこさんのお父さんとお母さんはいい生地の金持ちそうなジャケットを着ていて全体的にスキがない。自分達のステイタスにプライドを持っているように見える。彼らは経済的にも精神的にもゆとりがあって、常識的で、模範的な一家だ。私はなぜここにいるんだろう。
すごく真っ当な人たちだから私は自分のような者が空間に受け入れられていないように感じて少し怖かった。彼らの話に相槌を打ちながら会話を聞いていると、みわこさんや他二人の本当の父親とのそれぞれの面会の日はいつだどうだとかお父様が言い始めた。とても個人的なことすぎて詳しくは聞けなかったが、実はみわこさんとその兄弟は3人とも違う父親がいて、彼らはお母様の連れ子だったことがわかった。
急に気まずくなった空気の中なんとかテーブルの上の料理を平らげて、私は大学寮に帰ることにした。みわこさんとその弟は、この後夜遅くに血のつながった父親との面会が控えていて、それまでの時間私の寮の部屋で過ごすと言った。
友達のいない私は部屋に誰かが来るのが初めてだったので少し嬉しかった。
寮の事務室に3人で訪問許可をもらいに行くと、私あてに荷物が届いていた。どうやらバイト先のコンビニのオーナーが私の誕生日プレゼントに手巻き寿司セットを送ってくれたらしく、トロ臭い木箱が大量に積まれていた。寮のフロア全員で手巻き寿司大会ができるかしら。
早くそれを持って部屋に帰りたかったけど、事務室のおばちゃんとの話を切り上げられず動けない。なぜなら事務室のおばちゃんは良いバイトを探している私に働く先を紹介しようとしていた。
「なんかねぇ、猪が食べられる店なのよ。」
ーあの、なんていう店ですか?
「それがねぇ。。なんて店だったかなあ。そこで働かない??」
ーあの、場所はどのあたりですか?
「ん〜〜どこだったかなあ、ここから遠くはないと思うんだけど」
ー時間帯にもよるんですけど、、、できれば夜が良くて
「それもちょっとわからないのよね。働いてみない?」
ーとりあえず店の名前教えてもらえませんか?情報全然ないので決められないです
「まあ気持ち決まったら教えてちょうだい。」

何も情報がないのに働くかどうか決めろと言われてしまった。

おばちゃんと会話をしている間、みわこさんはベタベタ私に触ってきた。
彼女はたまにおへそをちらりと出したり腰をくねくねと動かしたり、私を誘惑するように指を体に絡めたりしてきた。あれ、こんな人だったっけ。
これまで私に対しては高圧的な態度でしか接してこなかったのに。
くねくねと動く彼女はもうプライドも美しさもない。
一言で表すならなんだろう。媚態の生き物?
動物的な性と肉体だけがそこに残り、それ以外の全ては消え失せてしまったよう。
これまでみわこさんとの間が複雑だった私は彼女を見てすごく安心した。
彼女とこのまま一緒にいたいと思った。


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