男女間の価値観の違いが面白い
今日の授業はグループワークが2回。
今回は「若い女性と水夫」
やったことある人も多いのではないでしょうか?
【概要】次の文章を読んで、登場人物の5人について、あなたが嫌な人物を1とし、1から5まで順位をつけてください。
また、その理由も紙に書きだしてください。
☆やってみましょう!
嵐に遭遇して一隻の船が沈没した。その船に乗っていた人たちの中で、運良く5人が二隻の救命ボートに乗ることができた。一隻のボートには水夫と若い女性と老人の3人が、もう一隻には若い女性のフィアンセとその親友の2人が乗りあわせた。悪天候のもとで波に揺られるあいだに二隻のボートは別れ別れになってしまった。
若い女性の乗ったボートが、ある島にたどりついた。フィアンセと離ればなれになった彼女は、フィアンセが生存している手がかりをつかもうとしてもう一隻のボートを探したが、何の手がかりも得られなかった。翌日になって天候が回復したが、相変わらずフィアンセの行方は分からなかった。
彼女がなおも諦めきれずに見ていると、海のかなた遠くにひとつの島かげを見つけた。彼女は矢も盾もたまらず、フィアンセを探したい一心で水夫に「ボートを修理して、あの島に連れて行って下さい」と頼んだ。水夫は彼女の願いに応じてもよいと言ったが、一つ条件を持ち出した。それは彼女と一夜を共にするということだった。
がっかりし、困り果てた彼女は、老人に「私はどうしたらいいか、何かよい方法を教えて下さい」と相談をもちかけた。老人は「何があなたにとって正しいのか、あるいは何が間違っているのか、私は言うことができません。あなたの心にきいて、それに従いなさい」と言うだけだった。彼女は悩み苦しんだ挙げ句、結局水夫の言う通りにした。
翌朝、水夫はボートを修理して彼女をその島に連れて行った。フィアンセの姿を遠くから見つけた彼女は、浜辺に着くや遅しとボートから飛び出し、そこにいるフィアンセの腕に抱かれた。フィアンセのあたたかい腕の中で彼女は昨夜のことを話そうかどうか迷いましたが、結局思い切って打ち明けることにした。
それをきいたフィアンセは怒り狂い、彼女に「もう二度と顔を見たくない!」と叫びながら走り去った。泣きながら彼女はひとり浜辺に降りていった。
彼女を見たフィアンセの親友は彼女のところに行き、肩に手をかけて「君たち二人がケンカをしたことは僕にもよく分かる。フィアンセに話をしてあげよう。それでしばらくの間、私があなたの世話をしてあげよう」と話した。
グループワーク:チームで順位を付けよう
私のチームは5人(女4:男1)。
それぞれ自分の順位と意見を発表し、チームとして順位を付ける。
私の意見:1位 水夫
理由:交換条件に体の関係を求めるのは単純にゲスイ。
人間のいやらしさを垣間見ているようで嫌だ。
私の意見:2位 フィアンセ
理由:怒る気持ちもわかるが、女性がなぜそのような行動に出たのかをもっと考えてあげてもよかった。水夫に体を売ってまで会いたかったことをムゲにして自分の感情だけで怒るのはいかがなものかと思った。
私の意見:3位 若い女性
理由:正直若い女性に関しては4位と5位が決まっていたので消去法でした。
でもこのストーリーの中でこの女性だけが苦渋の決断をしなければならず、それが全て裏目に出てしまったのはかわいそうだなと思いました。
私の意見:4位 親友
理由:文脈からは下心なのか親切心なのか判断出来ない。
また”フィアンセ”という書き方からして外国人だとしたら、肩に手をかけることもそこまでの意味はないのかもしれないと感じた。
どちらにせよ、文脈から下心か親切心なのか判断出来ないのでこの順位が妥当だと思いました。
私の意見:5位 老人
理由:女性から相談を受けたとしても最終判断をするのは女性なので、当然のことを言ったまで。何の非もない。
グループの意見
女性陣は概ね似たような結果でした。
水夫は1位で満場一致。
2位はフィアンセ。
3位4位は同着若い女性 or 親友
5位は老人。
面白かったのは男性意見。
彼の順位は以下でした。
1位 フィアンセ
2位 老人
3位 親友
4位 若い女性
5位 水夫
ここから女性陣と男性のバトルです(笑)
男性の意見として、
水夫はただ交換条件を出しそれを女性が受け入れただけ。
対価の対象が体だっただけ。
老人に対しては、女性が相談してきたのに突き放した言い方をせずもっと親身になり助言をすべきだった。なのにしなかった。
この2つの意見が女性陣と真っ向からぶつかり合いグループ内で順位をつけるのが難航しました。
ただひとつ確かなことは、これは価値観の違いなので正解は無いということ。
この答えに意味があるではなく、議論に意味がある。
グループでの話し合いの中で感じたこと
まず最初に思ったのは男性と女性ではこうも感じ方が違うのかということ。価値観の違いがあるのは知っていたが、こんなにハッキリ違いを目の辺りにして驚きました。
そして私は自分の感情論で話すことが多かった。他の人の言い方を聞いて、人に説得させる言い方や意見の言い方が甘いと感じた。
また意見が違うのは当たり前という考え方が私の中で大前提だったので、それ以上に深い意味を落とし込むことを怠った。
しかし今回は最終的にグループで納得してひとつの答えを出さなければいけないので、考え方の違いは当たり前でも、なぜその違いが生まれるのかを考える必要があった。
そこをチームの人がフォローしてくれて気づきました。
終わりに
男性と女性で順位が真逆ということに衝撃を受けました。
意見が異なるのは当たり前だが、なぜそのような考え方になるのか、自分の意見と相手の主張のバランスを取ることの難しさ、そして相互理解と説得をするために多用に例え話を用いることの大切さを学んだ一日目の授業でした。
おまけ
今回私は各チームの発表後、それぞれの意見を聞いたあとで再度振り返り発表する役割がありました。
ようは今回のグループワークを通して学んだことなどを最後にまとめて発表する係です。
私は人前で話すのが大の苦手でド緊張しいですが、短い時間の中自分の言葉で話しながらまとめ発表することが出来ました。
授業が終わったあと、先生に自分の発表はどうだったかフィードバックしてもらいました。(緊張して自分が何を言ったか覚えてないので笑)
すると、内容は悪くなかったが強いて言うなら、話す時にまず最初に要点を言うと聞き手にとって内容が聞きやすくわかりやすいと教えてもらいました。
また、声が小さいようです。
今まで人前で話すことがほとんどなかったので、声の調整って難しい…。徐々に良くなるよう、明日もまたグループワークなので頑張ろうと思います!
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