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プレゼンを英訳してみる企画はじめます

土庫澄子(トクラスミコ)です。去年の12月にオンラインで動画配信したカネミ油症のプレゼントークを英訳してみようかと思い立ちました。なぜカネミ油症なのか? なぜ突然英訳してみようと思ったのか? 話しはじめるとキリがないので省略して、いきなり本題に入ります。

原稿は日本語です。英訳する方法を調べると、まず機械翻訳があります。30分くらいのプレゼン原稿にはあまり向かなそうですので却下。つぎは、翻訳会社への依頼。ネイティブの方が翻訳をしてくれるようです。2人のネイティブの方が丁寧にダブルチェックしてくれるところもあるようです。ただし、お値段はそれなりらしい。

プレゼン原稿には、専門のPL法(=製造物責任法)のほかに規制法やら裁判といった法律の話にくわえ、事情が事情で(そのうちどこかでゆっくり話せれば幸いです)素人なのにあえてちょっと入り込んでしまった医学の話も入っています。法学にシロウト医学のおまけつきとなるとシンプルな専門原稿の斜め上をいって高度専門原稿とやらになるらしく、お値段はさらにアップしそう。わざわざ見積もり依頼をしなくてもかなり高額な部類にはいる気配が漂ってきます。

そうかといってもともと専門家向けのプレゼンではありません。プレゼントークなんて言葉はみたことありませんが、プレゼンだけだとどうもぴったり来ないので、トークを付けたしました。できるなら直に会ってお話したい、お互いに顔を見ながら話したいっていうニュアンスを込めたつもりです。話したかった相手はなんといってもいろんな壁につきあたってこられた油症患者の方たち、そして辛抱強くがんばって来られた支援者の方たちでした。画面の向こう側で、直に面識がある油症患者の方々はごくひと握りだったのです。

うまくいえませんが、スクエアすぎるような堅苦しい翻訳でないほうがいいのです。それなら自分でやってみようかしら。あとでネイティブの方か英語得意な方にチェックしてもらえればそれでよし。というわけで、楽観的で安直にもやってみることにしました。

英語はうまくありません。自分がプレゼンした映像がネットで流れるのが初めてだったのと、引き受けた事情が事情なのでプレゼン原稿への思い入れが強くなりすぎてしまい、いまもたまに思いだせば興奮冷めやらぬはめになり、英訳だってもうこの際自分でやろうかと妙な使命感にかられているだけです。

いろいろ言ってますが、要するに自分でもうひと汗かきたくなったわけです。むずかしいようで実は単純な性格かもしれません。

たいしたことない英語能力の心強い味方は一冊の本。妻鳥千鶴子著「英語プレゼンテーションーすぐに使える技術と表現」です。手元にあるのは2006年の第4刷です。傷んでいないので真新しく見えますが15年も前に手にした本とは、月並みながら月日の経つのは早いものです。作り方といい例文といい親切に出来ていて大好きでした。当時勤務していた職場用と自宅用、2冊そばに置いていたくらいです。

この本には、著者である妻鳥さんが監修したグリーンのCDブックが付録で付いています。2冊のうちどちらかは中綴じの付録の封を切ったかなと思ったら、どちらも未開封でした。職場でも家でもゆっくりCDを聞く時間がきっとなかったんですね。あまりに忙し過ぎて記憶が飛び飛びになっている頃の自分がなんだかかわいそうになりながら、封をひとつ切りました(涙)。

あらすみません何の話でした? プレゼン原稿の英訳でした。大好きだった妻鳥千鶴子さんの本を久しぶりに脇に置いて、作業することにしました。

プレゼンの冒頭、視聴者への挨拶からさっそく訳してみました。英文らしきものをちょっと書いてひとやすみすると、Microsoft 翻訳ツールが作動して、日本語に翻訳してくれましてびっくり。ワードに書くだけで原稿が勝手に動き出し、リアルタイムで翻訳チェックしてくれるとはたいしたものです(笑)。

昨年の暮れといえば、カネミ油症事件の半世紀を超える歴史を学びはじめて一年ほどたったばかりでした。プレゼン原稿に特別な言葉は使っていませんが、複雑に入り組んだ歴史をそれなりに理解して一語一語一生懸命選んだつもりです。苦労して集めた言葉にいまあらためて向き合い、相方となりそうな英語を探してゆくのは、なかなか不思議な宝探しです。

ちょっとした思いつきではじめたものですが、原稿をみつめていると、プレゼンのあとに遭遇したいくつかのリアクションが頭をよぎります。

幸先よいのかわるいのかまるでわかりません。石ころ道でもボコボコ道でも泥んこ道でもいいからスタートを切りました。経過をnoteで連載します!と威勢よくいう勇気はなく、あぁ困ったぁとnoteで悩むのがオチかもしれません。初夏みたいな春のなりゆきまかせどうぞよろしくお願いします☆


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