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【7 Days to End with You】プレイ感想 ※後半ネタバレあり

こんにちはnekorobiです。

2年前ほどに話題になった7days to end with you、switchのセールになっているのを発見しプレイしたので感想を書き留めておこうと思います。

ゲーム概要

◇ジャンル ノベル/ADV/言語解読パズル
◇開発元 Lizardry
◇プレイ人数 1人*
◇プレイ時間 3時間*
◇年齢制限 IARC:6+/iOS:17+*

*プレイ人数補足
私は1人でじっくりプレイしましたが、友人同士などでお互いに予測しながら進めていくのも面白いかもしれません!

*プレイ時間補足
概ね単語の意味がすべてわかるようになり、ストーリーの全容が掴めるまでだいたい3時間くらいでした。1ターンラストまで見るのは多少立ち止まりつつでも30分ほどもあればで終えられる気がします。(1周目はわからないまますぎて行く時間が多いので早いかも)

*年齢制限補足
意味怖こと、意味がわかると怖い話的な恐ろしさはあるかと思います。
ただ、ビジュアルはドット絵なので、リアルな描写ではないのと、ホラー系のいきなり脅かしにくるような演出やびっくり系の怖さはないです。
テーマや物語を進める中で"恐ろしい"と感じるシチュエーションやゾッとする場面はありましたので、そういったもの全般が苦手な方はお控えいただいたほうがベターではあると思います。

こんな人におすすめ

🎮ADVゲームやノベルゲームが好き
📕ストーリーに没入、感動したい
🔑謎解きゲームや、リアル脱出ゲームが好き

本作は、言語解読側面もありますが、言語のルールを解明するよりも、主人公と少女とのコミュニケーションの流れや空気を読んで、ストーリーを完成させるところに面白さがあると私は思います。未知の言語、と聞いて難解な言語解読と思い臆するタイプのゲームではないと思います。

むしろ解読するぞ!の視点でいくと、この物語の醍醐味を逃してしまうかも?という気もします。あくまで個人の所感ではありますが...!

プレイ後記録※ネタバレ有り

注意⚠️以降ネタバレ含まれるので、未プレイの方は以降お気をつけください!

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1周目前半

まず、ゲームDLして開始した途端、まあ何を言っているのかわからず、どんどん未知の会話が進行していってしまい、長い言葉から短い言葉まで規則性も特段見つけられず、え、これまじで進めれば理解できるようになるのか?とやや不安に。

ただ、少女のちょっとした表情の変化、身振り手振り、拙いメモのおかげで、もしかして...これじゃん!?となるのか少しずつ増えていくんですよね!やった人はこのドキドキワクワクを共感してくれるのでは。

最初は、笑顔だから「うれしい」にしよう!とか、これは相槌っぽいから「いいね」とか、照れてるから「恥ずかしい」とか...当てずっぽうで当てはめてみて、だんだんと別のオブジェクトなのに同じ単語が入っていることから共通点に着目して気づきを得たりと、パズルがぴったり当てはまるような快感が積み重なってくのがらたまらなかったです。

(植物の世話がまあ記憶力の問題で苦手で、何度失敗したことか、、メモればよかった)

1周目後半

料理が完璧にできるようになったり、植物の世話がうまくいったり、少女に喜んでもらえて意思疎通できて楽しい!もっと言葉知りたい!って感じで幸せな時間が過ぎるわけですが。そんな平和な生活の雲行き怪しくなってから、よりぐっとこの世界に引き込まれました。

謎の訪問者と少女の会話がまぁほぼわからず、正義感で隠れていたところから出たものの、何が起こったのかもわからず帰る訪問者を見送るだけ。

私は1週目で隠し部屋に入れずでしたが、単語の「人間」がわかったのと、意味深な「失敗」した残骸や生命の樹、床に置かれた肋骨と背骨、赤い大量の液体...あ、これ、もしや錬成してる?とこの物語の不穏さはじんわり感じており...

ただ、確信はないまま、最後の日へ。
暖炉で見た時はわからなかった言葉が「あたたかい」だということが、あたたかい+主人公の名前の組み合わせで出てきてわかってしまった時の悲しさたるや...

死んでしまう主人公を見て泣いている少女に、結局言葉はうまく通じず、わからなくてごめん!もう一回絶対会おう!の気持ちで2週目突入しました。

2周目以降

流れでそのまま2周目に突入し、オープニングから身振り手振り後の一言「嬉しい」「成功!」で1周目の仮説が立証されました。あ、錬成成功したんだ...

この時点ですでに、1周目の序盤で全く理解できていなかった会話の内容が"読める!読めるぞ!"状態で楽しいし、不穏な仮説は立証されるしで、真相究明の好奇心が掻き立てられました。

とりあえず触っちゃダメと言われて、正直に触らずに終えた2階の箱?を見ににいくぞ!ということで、少女がダイニングにいる間に2階へ。

「死」「恋人」「人間」
※順番違ったかも

ほう...?
最初は文字対応なのか?と書き出して見たものの、うまくいかず、うーんとしばし唸りながら、程なく言葉の意味を理解し無事隠し通路発見。生臭い、か...怖いもの見たさですぐ入ったものの、ゾッとしましたね...

取り急ぎ少女についてきてもらい、全てを確認して、あ、この部屋の隅のものは「人間」ですねなるほど〜となりながら、夜中にやってたもんで、怖さ倍増でした。びっくり系じゃないにしても、平和そのもののBGMからの落差はあまり心臓に良くありません。 

訪問者のターンも、1周目は隠れてろと言われているのに出ていったので、今回は隠れたままにしようと展開を見ていました。明らかにダメな音がした後に2階から降りてくる少女...もうだめじゃん現行犯でやってるじゃん...

隠し部屋の変化もしっかり確認しました。嫌なもの見ましたね...なんだろう、この、ドット表現ならではのグロさは。

エンドX

なんやかんやで言葉はだいぶ読めてきたので、最後のやりとりも意味のあるものになりました。何を考えてるの?はなんて返すか迷いましたね。2周目は恋人を入力。ただあまり理解されなかったようで...

3周目か4周目かで冷静に、直前の夢で罪というワードが出ているけどまともに使ってないという、ややメタ的な考えで入力、新たな展開を見れました。

もう3〜4個体目ともなるといくらゲームでも死が重なるのはしんどいものだし、毎回7日ごとに少女が泣くのに割と毎度感情移入して悲しみなので、全てを終わらせることにしました。で、またこの展開も衝撃的じゃないですか...Switchの前で声出ましたよ、ええっ!って。

画面の前でボロボロ泣いちゃいました。一緒に眠りたいって毎晩言ってたことと同じ単語なのに、もうこのシチュエーションじゃ全く違う意味じゃないですか。切なすぎます。悲しすぎます。もうやめたげて...

エンドY

全てを受け入れるエンドはいわゆるバッドエンドなんですかね。

ラストで全てを受け入れると終わったと思いきや少女に朝だよと起こされ、今621と...え、何回繰り返した?何人犠牲にした?でも、また会えて嬉しいと笑顔の少女、、、このえぐみがすごいなと。

総括:これは「ことば」そのものを理解するゲームだった

最後のシーンをしかり、徐々に会話ができるようになる過程を経てこのゲームは言語解読ということではなく「ことば」そのものを理解するゲームなんだなと思ったんです。

ここで言う「ことば」は言語構造のことではなく、人と人が介在した文化に近い「ことば」というニュアンスでして...

「ことば」がわかるとどんどん世界の解像度が上がること、「ことば」が増えると相手の気持ちの細かなゆれまでわかること、私たちのコミュニケーションは言語自体のもつ意味以上の情報を含んだ「ことば」と共に深く処理されているということ...

ドット絵の限られた視覚情報と細切れの単語でも、心が伝わる不思議さを体験した気がします!個人的にとても斬新で新鮮な体験をしました。

最初は、流行っていたし多くのゲーム実況者の方も配信されているし、配信アーカイブ見るためにやろうかな、くらいのテンションでしたが、想定以上のストーリーの重厚さと考えさせられる展開、新しいノベルゲームの感覚と密度の大変濃い体験となりました。

記憶を消してもう一度やりたいゲームです。
まだプレイしていない人は是非このストーリーに浸かってみて欲しいです。

(といいつつ、ネタバレ込みなので未プレイの方はここまでお読みでない可能性高いですね)


拙筆ですが、ここまで拝読いただきありがとうございました。またゲームプレイ記録きまぐれでUPしようと思います。では。

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