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ラビッツ&ラッツ(R&R) TRPG 紹介

一般的なTRPGでは、プレイヤーたちは人間の役(キャラクター)をして遊ぶことが多いですね。
例えばいま一番ポピュラーなクトゥルフ神話TRPGだと、探索者と呼ばれるキャラクターとして謎を解いたり怖い思いをしたり…、ファンタジーもののD&Dですと戦士や魔法使いとなって敵と戦ったり魔法を唱えたりするわけです。

今回ご紹介する「ラビッツ&ラッツ」(R&R)というTRPGは、その名のとおりプレイヤーたちはウサギやネズミといった動物のキャラクターとなって遊ぶという一風変わったTRPGです。

読書好きの皆さんは、文学の1ジャンルとして「動物冒険文学」とでもいう分野があるということをご存じでしょう。どちらかというとこれは児童文学寄りに属するものだと思います。

例えば「ウォーターシップダウンのウサギたち」、「冒険者たち」、「ミスビアンカ」、冒険者たちは「ガンバの冒険」というタイトルでアニメ化されましたので知っている人も多いと思います。

擬人化された動物…、いや擬人化まではいっていないな。
言い表すのがむつかしいですが、この手の文学ではたいていの場合動物同士で会話ができます。しかし動物であることには変わりがないので、あくまでも行動は動物らしく。人間ぽくなってはいけません。ここら辺、非常に微妙なところなのですが…、ガンバの冒険を見ていただくのが一番話が早いのですけれど(笑)

そうして、小動物たちは我が身に降りかかる困難を乗り越え、群れ同士で協力し合いながらからくも冒険世界を生き延びていくというのがこの手のストーリーの定番です。
そういったストーリーの作りが実にTRPG的なんですね、動物文学というのは。

そしてR&Rの大きな特徴として「動物の持つ本能」をうまく再現できるようちゃんとルール化してあるのです。

クトゥルフ神話TRPGですと、キャラクターの持っている技能を使って調べ事をしたりプレイヤー自身の知力でもってひらめいたりするのですが、R&Rの場合キャラクターが小動物なので「人間的な(頭のいい)発想ができたかどうか」っていうのを判定するのですね。これはR&Rでは「思いつく」技能と呼んでいます。プレイヤー自身が良い考えを思いついたとしても、キャラクターである小動物が「思いつく」に成功しないとダメなわけですね。

また「勇気を出す」技能というものもありまして、これは目の前に強大な敵(ネコやイヌやニンゲンみたいな)が現れた時、小動物は本能的に逃げ去りますよね。別にそれは恥ずかしいことではないし生き延びるすべでもあります。しかしプレイヤーたちがシナリオ上の目的を達するために、その本能に反して目の前の脅威に立ち向かわなければならない。そういう場合に「勇気を出す」技能を使うのです。

この二つのルールは特に、メタゲームとしてのR&Rの楽しさと同時に難しさを表しているとても良いシステムだと思います。

また、「生け垣語」という技能もありまして、これは異種族間の動物の意思疎通に使われる共通語みたいなものです。あなたのキャラクターがウサギだとして、ウサギ同士であれば特に問題なく会話できますけれど、それにさらに「生け垣語」が使えれば、他の種族、イヌやネコやらカワウソやリスなんかとも会話ができるのですね。

そのような技能や持てる知恵を最大限活用して、小動物ならではの冒険を体験する。簡単ではありますが、「ラビッツ&ラッツ TRPG」の解説は以上こんな感じです。

君もラビッツ&ラッツ TRPGで動物になってみないか!?



<参考>動物冒険文学の一例 (※アフィリエイトです)

ウォーターシップダウンのウサギたち (ウサギ)
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冒険者たち (ネズミ)
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ガンバの冒険 (冒険者たちのアニメ)
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テイルチェイサーの歌 (ネコ)
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ミスビアンカの冒険 (ネズミ)
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グリックの冒険 (リス)
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山ねずみロッキーチャック (ネズミ)
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