ヌープ(30)ヌル遺跡とソレッキ
◆(30)ヌル遺跡とソレッキ
祖父は、話を続けました。
「ヌル遺跡は、山脈に隔てられていて辺鄙な所にあり、道もない。どういうわけか、あの付近では、通信機器はノイズが酷くなり使いものにならない。上空ですらときどき精密機器が誤作動を起こす事があり、ヘリであそこの場所に行くのも危険だそうだ。それを敢えて、調査しようとした人がいた。ロバート・ソレッキという人だが、彼と、その調査隊は、苦労してヌル遺跡に行っていた。何回か調査を繰り返したあと、そこで全滅した」
「全滅って……