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ヌープ ~アイリス・ミラーの手紙

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ヌープ(SF小説)のまとめ
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記事一覧

小説 ヌープ あとがき

 この話を書くきっかけになったのは、HEARシナリオ部というサークルに入ったことでした。  …

ねこつう
2年前
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ヌープ(35)運命

◆(35)運命  私は、その後、石を小さなリュックに入れて、肌身離さず持っていました…

ねこつう
2年前
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ヌープ(34)私の選択肢

◆(34)私の選択肢  私は少し休みたいと言い、祖父の家の一室で横になりました。  …

ねこつう
2年前
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ヌープ(33)遺跡の隠された場所

◆(33)遺跡の隠された場所  ソレッキは続けました。 「盗掘者たちが遺跡でヌープに…

ねこつう
2年前
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ヌープ(32)目覚めたヌープ

◆(32)目覚めたヌープ ソレッキは続けました。 「まだ、石板の解読できていない部分…

ねこつう
2年前
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ヌープ(31)ヌープの能力

◆(31)ヌープの能力  私たちは、数時間後、チャールズ・ソレッキと、テレビ電話を繋…

ねこつう
2年前
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ヌープ(30)ヌル遺跡とソレッキ

◆(30)ヌル遺跡とソレッキ 祖父は、話を続けました。 「ヌル遺跡は、山脈に隔てられていて辺鄙な所にあり、道もない。どういうわけか、あの付近では、通信機器はノイズが酷くなり使いものにならない。上空ですらときどき精密機器が誤作動を起こす事があり、ヘリであそこの場所に行くのも危険だそうだ。それを敢えて、調査しようとした人がいた。ロバート・ソレッキという人だが、彼と、その調査隊は、苦労してヌル遺跡に行っていた。何回か調査を繰り返したあと、そこで全滅した」 「全滅って……

ヌープ(29)祖父

◆(29)祖父  いろいろ迷ったあげく、私は、祖父の所へ行きました。ヒッチハイクで移動し…

ねこつう
2年前
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ヌープ(28) ベッドと逃走

◆(28) ベッドと逃走  また、人が死んでしまった。しかも、ジョンまで。  私はシ…

ねこつう
2年前
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ヌープ(27)銃撃と開花

◆(27)銃撃と開花  私たちは家の裏口を探し、デソーサがそちらに向かっているのが見…

ねこつう
2年前
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ヌープ(25)スマートキー

◆(25) スマートキー  ジョンも「わからない」と言いました。石が自分で歩きだすは…

ねこつう
2年前
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ヌープ(24)石の行方

◆(24)石の行方  とにかく、このままでは、彼も、自分も、この子も死んでしまう。 …

ねこつう
2年前
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ヌープ(23)遺跡の異変

◆(23)遺跡の異変  どうしていいかわからず、二人で過ごしている時、SNSでどこかの…

ねこつう
2年前
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ヌープ(22)土と潜伏期間

◆(22)土と潜伏期間  彼の体内のその生物は、徐々に成長しているようでした。彼の顔や体に、とても細かく生えた緑色の苔のようなものが伸びてきました。よく見なければ、少し無精ひげが生えたくらいにしか見えません。  私も彼も、頭の中でグルグルと、答えの出ない考えを繰り返しながら、消耗し、無言の時間を過ごしていました。満足に眠る事すらできませんでした。  そんな時に、ある出来事がありました。  ある日、私がトイレに立ったときに、私はよろめいて、観葉植物の植