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くぅの検査結果詳細と「てんかん」とはどんな病気か

くぅと点眼点鼻薬 抗てんかん薬 コンセーブ錠 25mg
点眼点鼻薬と抗てんかん薬「コンセーブ 25mg

昨年12月25日のクリスマスの日、くぅのてんかんの血液検査をするため、採血に動物病院に行ってきました。

血液検査の内容としては、抗てんかん薬「コンセーブ錠 25mg」の有効成分である「ゾニサミド」の血中濃度を計測して効果測定をします。

「てんかん」とはどんな病気なのか

まずは「てんかん (癲癇)」とはどんな病気なのかを解説します。
てんかんは、犬や猫だけではなく、人も発症する脳障害です。

脳には微弱ながら電気信号が流れています。これは、脳の神経細胞「ニューロン」が関わっていて、普段正常な時は電気信号がニューロンに刺激を与えると、神経伝達物質の「シナプス」を放出して次の神経細胞(ニューロン)に伝わり体中の多様な機能を指令制御しているわけです。

てんかん時は、激しい電気信号が突然流れ、ニューロンが異常に興奮状態(暴走)に陥って制御不能になり、いわば脳が一時的な暴走に見舞われている状態です。

この暴走は脳のどの部分で起きているのかで、てんかんの症状が異なってきますが、おおよそ「意識障害」「全身の激しい痙攣」「全身硬直」「泡を吹く」「失禁」などの症状が見られます。

てんかんは、一時的な脳の暴走で起きることが多く、発作時間は数十秒~1分程で終息します。

その後は、数分の時間を経て正常に戻ります。

くぅの場合、正常に戻ると決まってフードをこれでもかというほどにがっついて食べます。

これも脳波の異常から来るものと思われます。

1年前の検査

ちょうど1年前にも同様の血液検査をして、ゾニサミドの血中濃度を見てもらいました。

毎日、朝晩と1日2回各1錠のコンセーブを投薬していますが、検査前の投薬は無くして、その前投薬したゾニサミドが血中にどれくらい残留しているのかで判断される検査です。

結果は、ゾニサミドが基準値内の残留があり、薬は効いているとのことでした。

発作は平均して月2回~3回程だったので、4回以上が続くようなら、別の抗てんかん薬も併用することを勧められました。

てんかんも種類があるので、薬によって効き方が変わってくるとのことで、コンセーブが全く効いていないわけでもなさそうなので、別の薬も併用して様子をみるということですね。

今回の検査結果

3枚の血液検査の検査結果報告書
血液検査の検査結果報告書

それから、発作の回数も平均は変わらず2回~3回だったので、コンセーブだけで1年様子を見ていましたが、丸1年経ったということで、改めて同様の血液検査をすることになったわけです。

12/25ということで年末間近の検査だったので、結果は年明けになるとのことでした。

年明け1週目に動物病院の先生から電話があり、ざっくりとした結果報告がありました。

まずは、血中のゾニサミドは正常範囲とのことで、成分は効いているようです。
詳細はまた後日ということで、薬が無くなる月末あたりに行くことにしました。

そして、昨日1カ月分の薬を処方してもらいがてら、検査結果の詳細と今後についてを聞きに行ってきました。

血液検査結果と他の健康面について、それぞれ書面の報告書をいただき説明を受け、特に異常値が無いことを確認しました。

てんかんの発生原因

てんかんの仕組みについては先程解説しましたが、発生原因は大きく分けて二通りあるそうです。

特発性てんかん

一つは「特発性てんかん」で、脳に明らか異常がないのに発生するもので、原因がわからないことが多いようです。

症候性てんかん

もう一つは「症候性てんかん」で、「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」「脳炎」など脳に何らかの障害が起きたりした場合に発生するものです。

症候性てんかんの原因がこうした脳の障害から来るとはいえ、さらに脳の障害になる要因の病気が大元だったりすることもあるとのことです。

例えば、肝臓の病気から脳に障害を与えるようなことがあれば、大元の原因は脳ではなく肝臓ということになります。

今後について

今後どうしていくかについては、発作回数が平均的なので前回同様に、今の薬だけで様子を見つつ、発作回数が増えてきたら再度ご相談ということでまとまりまったんですが、選択肢として以前もお話があった別の抗てんかん薬の併用か、またはMRIで脳の詳細を検査するかだそうです。

MRIで脳の詳細を確認することによって、先ほど解説した「特発性てんかん」なのか「症候性てんかん」なのかを見極めることができ、原因の特定につながるかもしれないということです。

しかしながら、てんかんについてはペット保険の適用もならず、100%実費とのことで十数万円程の費用が掛かるとのことです。

ここについては経済的状況とくぅの生命危機の有無で判断するしかないのですが、やはり経済的には若干負担が大きく、即答ではいとは言えない現状です。

そしてくぅの生命危機については、特に問題はなく、今まで通りコンセーブで様子を見ることで良いのでは?と獣医先生からの助言があり、今回はMRIを見送ることにしました。

今日は少々長くなりましたがこの辺で。
それでは。


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