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春馬くんのこと

三浦春馬さんのあまりに突然すぎる訃報に一瞬、
同姓同名の三浦春馬さんが亡くなったのだと思った。


何かの間違いでは?とネットのニュースを慌ててクリックしたあと

スマホの画面の文字を何度も何度も繰り返し読んだ。



何も言葉が出てこなかった。


あの大きな衝撃の日から一週間が過ぎ

悲しみはより深く、より鮮明に私の胸を貫いている。


昔からの熱烈なファンというわけではない。
どちらかと言えば、整いすぎた端正な顔立ちがすこし苦手だった。
好きなるには美しすぎる。


でも、彼の魅力は決してその恵まれた容姿だけに留まらず、役者として

最近では歌手としてもその活躍の場を広げていた。

多くの人が出てきては消えていく芸能界でも強い存在感を放っていた。


昨年の秋頃か、歌って踊る春馬さんを初めて見て、これまで持っていた

イメージが覆った。
静な印象だった彼の動の部分を見た気がした。
この人のいろんな表情をもっと見てみたい、そう思ってなんだか

ワクワクした。


ただの美しい人、だった私の中の三浦春馬が色づき始めた瞬間だった。


そこから急に彼のことが気になるようになり、毎朝駅で見かける

ポールスミスの広告で完全に心を奪われてしまった。


私のような日の浅いファンでさえこんなにショックを受けているのだから

ずっと彼を応援してきた人にとってはどれほどの悲しみだろう。



死を選んだ本当の理由はきっと誰にもわからない。

どこかで、自死ではないのではないか、という気持ちも拭えずにいる。



心の整理なんてつかないまま時間だけが過ぎていく。


彼が遺したものに触れたくて、ネットで完売していた「日本製」と来月発売予定のCDを予約注文した。



でも私はこの悲しみを抱えたままこれからも生きていたい。

忘れたくない、ううんずっと忘れない。


春馬くんは私のなかにも、みんなのなかにも生き続けている。

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