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【医用画像関連】放射線の検査④ 〜核医学〜

はいはい、ねこのてです〜!

 今日はザ・ひま。笑 仕事はおやすみなんですけど、な〜んかやる事ないね、、。
よーし、明日はあれやるぞこれやるぞと思っていた昨日がウソのよう。えへへ。


 えーーと?これまではですね、放射線を利用した画像って、「何がどう画像化されたものなのか?」とか、「見えにくいところはどうしたらみやすくなるのか?」って話をしていました。

 今回は軽めのお話。放射線を利用して、画像を得るのにこういった工夫もあるのか〜って感じでご紹介です。その検査とは、「核医学」。私も好きな領域の一つです。結構、玄人好みの検査。

CTとかMRIとか、血管造影で得られる画像って、情報量は凄いし、なんたってメジャーな検査!だから、世間の認知度もそれなりにある。ほら手術支援とかの3D画像とかも、こういう検査のデータをもとに作られます。

これらの検査から得られる情報は、「血管が細い、太い」とか「あるべきものがない」とか「何もない場所に何かある」といった「存在の診断」や「形態の診断」、「質的な診断」が主なものです。こいつらの得意分野。
 でも、「組織が何かを取り込む」とか、「排泄する」とか、「血のめぐりはどうか」とかいう人間の生理現象を画像にすることは少し苦手。

 この生理現象の画像化を得意としている分野が「核医学」なのです。画像の背景に隠れているストーリーがとにかく深い!!

私にやる気があって調子がいい時は、撮影された核医学画像を見るとその背景にある生理現象を自然と考えてしまいます。逆にそこをしっかり理解してないと、画像からのメッセージを受け取れない。そのくらい深い検査です。

 どの画像検査もそうなのですが、それぞれ長所・短所があって、「どうしてこの画像になったのか?」を患者主訴や検査データ、病態等の臨床情報とつなぎ合わせて結論を出すのが「読影」だと感じています。

 ・・・。話を戻して、
核医学では、体内の組織に特異的に集まりやすくて親和性の高い物質を薬剤として使用します。この薬剤は実は、微量ですが放射線を出すように作られています。(薬剤メーカーさんの企業努力は本当にすごい。)

この薬剤が放射線を出すようにするために、放射性同位体(Radio Isotope)なるものが用いられるので、核医学検査をRI検査と言ったりします

さて、この薬剤を投与された患者さん。今回は例として、頭に集まりやすい薬剤としましょうか。投与後しばらく待って、薬が分布したかな〜?って時にいよいよ撮影開始です。
外から放射線をキャッチできる機械で撮影すると、頭の中でも、ここは薬が集まってないなとか、血の巡りが悪いなって情報を画像化できますよね。

すごくないですか?
CTとかMRIでは脳が萎縮気味とか血管細いねぇって位しかわからないけれど、それに追加して、頭の血の巡りみたいなもんを画像化できるんです。
日本人は、かなりの数が将来認知症になるって考えられているくらいなので、こういった「機能」の可視化はすごい技術なのです。

 他にも、PETをはじめたくさんの検査が核医学にはありますが、今回はこう言った核医学検査ならではのイメージをつけていただけたら嬉しいです!




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