徹底解説!成長株的四季報の読み解き方

はじめまして、かぶとら(@nekonoshijimi)です。

現在僕は、資産運用目的に投資を行っています。

投資スタイル:中長期投資、割安成長株

今回、記事を書いているのは、株式投資を始めたばかりの人に何か役立つ情報をと思ったからです。

株を始めたばかりだと何を学べばいいのかわからないですよね。

初心者の株投資家が、大損をしないためには知識をつける必要があります。

僕も、投資を始めた頃は勝ったり負けたりを繰り返していて安定して勝つことができませんでした。

そのような経験から、同じような人が少しでも勝てるように僕の知識を役立ててほしいなと考えてます。

今回は、四季報の読み解き方について解説していきます。

2019年に僕が見つけた「旅工房」(詳しくはこの記事)も今回の記事の考え方に基づいて探すことができました。

わからないところは、DMいただければお答えします。

四季報の重要性

四季報は銘柄選定において欠かすことができません。
僕の場合は、スクリーニングである程度銘柄を絞ったあと、さらに四季報で絞ります。残った銘柄を本格的にファンダメンタルズ分析を行うという手法をとっています。

ここで、四季報の読み解き方が悪いと、良い銘柄を逃がすなど利益を上げる機会損失の可能性もあります。

そうならないためにも四季報の知識が必要になってきます。

四季報を手に入れる

僕は四季報オンライン(有料)を愛用していますが、四季報を見ることに関して別段おすすめはしません。

四季報を見るだけなら証券会社の四季報や、雑誌の四季報を買って見るのも内容は変わらないからです。

お金をかけたくないと思う人は、証券会社の四季報を見てみましょう。

四季報を読み解く!

それでは実際に四季報を読んでいきます。

四季報を転載してしまうと著作権に引っかかってしまいますので、見づらいですが、少し表現を変えテキスト表示にしています。

資料としては徹底解説!成長株的、決算短信の読み解き方同様、2019年の年初来値上がり率でランキング1位のホープを見ていきます。

コメント

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【大幅増益】
自治体の経費削減により電力販売が好調、事業を牽引。職員向け冊子が好調でメディア事業も良好。大黒柱である広告は粗利改善、採算重視の戦略が奏功。人件費も削減。営業益大幅増。
【多面展開】
Web版の運用強化、セミナー開催により月刊化の自治体職員向け冊子は多面展開。規模を拡大した電力販売は成長の源泉となった。
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コメントには、事業内容、事業状況が書かれています。

ホープのコメントはかなり内容がいいですね。さすが値上が率No1です。

決算短信で見るようであれば、しっかり読む必要性はないように思えますが、マイナス要素が書いてある場合もあるので内容を把握しておいたほうがいいですね。

株主

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①【株主】[単]934名<19.6> 万株

(株)E.T. 33 (24.0)
時津孝康 26 (19.1)
久家昌起 7 (5.1)
日本トラスティ信託口 6 (4.4)
SBI証券 4 (3.2)

②<外国> 1.0% <浮動株> 20.9%
<投信> 4.4% <特定株> 67.4%

③【役員】
(社長)時津 孝康 (取締)森 新平 (取締)大島 研介 (取締)田口 一成
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株主構成は成長株には欠かせない要素。

株主の中に③の役員が含まれているかが重要です。
株主に役員が含まれていることを株主企業といいます。

ホープの場合は、19.1%保有している時津孝康氏が、役員の社長ですね。

役員が何%の株を保有しているのかも重要な要素なのでしっかり見ていきましょう。

②の外国株比率、浮動株比率も重要です。

外国株比率
外国人の持ち株比率を表したもの。
外国人の資金は株価上昇に関わる要素です。

ホープを見ると1%と低いため、参考にはなりませんが、外国人の持ち株比率が上昇している株に注目するのも大事なこと。

順調に成長している株は、年々外国株比率が高くなっていたりします。

逆にいうと外国人の持ち株比率が高い株では、高騰する可能性は低いのかもしれません。

浮動株
浮動株比率は、市場で取引されている株の比率を表しています。
浮動株比率が低い=ボラリティが高く株価が上がりやすい
浮動株比率が高い=ボラリティが低く株価が上がりにくい

「浮動株比率が高いと株価が上がりにくい」というのは、上がらないわけではなく上昇するのに資金が多く必要になるということです。

財務

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【財務】百万円
総資産 2,730
自己資本 519
自己資本比率 19.0%
資本金 246
利益剰余金 72
有利子負債 778
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ここで見るのは有利子負債です。
徹底解説!成長株的、決算短信の読み解き方にも書いたように、倒産の心配がないか見るのに必要な数字。
決算短信で現金同等物と比較してみるといいかもしれません。

利益剰余金を見てもいいかもしれません。
利益剰余金がマイナスからプラスに変わる時には、株価が爆発的に上がることがあります。
ただし、マイナスからプラスになる時というのは、赤字から黒字に変わった時なんです。
それを見つけて、ベストなタイミングで買いを入れるのは至難の技かもしれませんね。

指標

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【指標等】 
ROE 15.7 % 予 48.2 %
ROA 2.7 % 予 9.2 %
最高純益(16.6) 92
設備投資 3 予 
減価償却 9 予
研究開発 5 予
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ここに関しては特に言及することはありません。

キャッシュフロー

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【キャッシュフロー】 百万円
営業CF -257 (-72)
投資CF -33 (-24)
財務CF 343 (171)
現金等 483 (432)
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キャッシュフローとは、お金の流れを表したものです。
()内の数字は前期のものです。

以前ツイッターでもつぶやいたのですが

企業の成長ステージはキャッシュフローにあらわれてきます。
成長株を狙うのなら営業CF(+)投資CF(-)のものを狙いたいですね。

そこでホープを見ると投資CFはマイナスでいいのですが、営業CFもマイナスですね。

僕の投資基準ではこのような株を買うことはありません。
ただ、こう言った枠にとらわれないで買い判断ができるのが、大きな利益を掴むためには必要なんですね。
といっても初心者で知識が少ない人は、避けたほうが賢明です。

業績

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【業績】
     売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 
単17.6   1,774    23    34   17   12.9         
単18.6   2,269   -121   -114    -128   -92.1
単19.6   3,862    87    95   75   54.2
単20.6予   11,500    300     330    250    179.3
単21.6予   12,300    350     390    300    215.2
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配当はあまり気にしていないので省いています。
かと言って配当が全く関係ないわけではありません。
例えば復配すれば大きく株価が上昇します。

ただし、それらは業績が上昇した結果に過ぎないので僕は、業績にだけ注目しています。

ホープの業績を見ると、18年の営業利益から純利益までマイナスですね。
これだけを見ると20年はプラスになるかわからないですよね。
たまたま19年がプラスになっただけかもしれません。

ここで注目したいのが、売上高は年々上昇していることです。
そこから、売上高は落ちずに成長していることがわかります。

「じゃあなんで18年は、純利益がマイナスになってしまったのだろうか」
このような風に考えられたら素晴らしいです。

18年にマイナス利益になってしまった要素が、20年にも無ければプラスの利益が出せる可能性は高いと考えられますよね。

そして、ホープがぶち上げた大きな理由は、売上高の成長率と純利益の成長率、EPSの成長率です。
とこのように、前期からの変化は成長率で考えたほうがいいです。

その他

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【上場】 2016.6  【設立】 2007.5
【本社】 810-0022福岡市中央区薬院1-14-5MG薬院ビル
TEL092-716-1404
【従業員】 <19.9> 178名(29.2歳) [平均年収]373万円
【証券】 (主)みずほ(副)SBI、野村、大和…
【銀行】 三井住友、みずほ、佐賀
【監査】 トーマツ
【仕入先】 ―
【販売先】 ―
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最後に、その他ということで残りをまとめてみました。

まずは上場時期ですが、成長株というのは、上場期間が浅い銘柄に多いのです。
なので、なるべく上場時期が浅い銘柄を狙うのも一つの手でしょう。

本社の場所も投資のヒントになります。
例えば本社移転が合った際に、地価の高い場所へ移転したのなら事業の状況が良いのが伝わりますよね。

ここでは詳しくお伝えしませんが、従業員の項目も投資のヒントになりえます。

とまぁ割といろいろなところに投資のヒントは隠れています。
一度四季報をじっくり見ることをおすすめします。

四季報と一緒にチャートも見よう!

ここまで四季報の読み方を解説してきましたがどうでしょうか。
今までの見方と変わったところはありましたか?
長々と書いてきましたが、四季報を読むことで重要なのは、重点を捉えて上がる成長する可能性がある銘柄に絞るということです。

決して、四季報を読んだだけで株を買うようなことは避けましょう。
本格的にファンダメンタルズ分析をするのは決算短信を見ることです。
徹底解説!成長株的、決算短信の読み解き方

それとこれも重要なことなのですが、チャートも確認するということ。
チャートの役割は
・株価のトレンドを捉える
・資金が入る可能性があるかを見る
・下げたときの損失を考える
・仕手株でないことの確認
というものです。

ここではあまり詳しく説明しませんが
・移動平均線をみること
・出来高が伴った上げがあること

などを見てみるといいと思います。
機会があればもっと詳しく書くかもしれません。

それでは四季報を実際に読んでみて、投資する銘柄を探してみてください。
※投資は自己責任で行いましょう。

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