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"あなた"におすすめ猫漫画 #あなたに送るブックレビュー

秋月みのりさんのはじめての企画「#あなたに送るブックレビュー」に参加しまーす。

あなたが思い浮かべる”あなた”に勧めたい本は何ですか?

”あなた”はどんな人でも構いません。親友、恋人、お子さん、過去の自分、元カレでも推しでも誰でも良いです(笑) あ、個人じゃなくてもいいですよ。○○代の人に読んでもらいたいとかでもOKです!

「誰か」に勧めたい本の紹介。いまから紹介するこの本を、私はこんな”あなた”にオススメしたい。

・猫が好きな人

・かつ、ホラーがすきな人

猫とホラーが両方好きな人におすすめの漫画です。猫は好きだけどホラーは苦手という人はご遠慮ください。かなり怖いので。

お風呂で髪を洗っていたら、うしろからもう1本手が伸びてきた。という場合、ギャー!!!と叫んで失神する人にはこの本は向いてません。
「お、親切に洗うの手伝ってくれてサンキュー」とうしろを振り返る余裕がある人にこそ読んでいただきたい。

なぜなら作者が「富江シリーズ」でおなじみのホラー漫画家、伊藤潤二先生だからです。

表紙見てください。だいじょうぶ?

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イケる感じ?

いまから紹介する漫画もかなりアレなので、苦手な人は覚悟してくださいね。
では、いきます。




じゃじゃん!

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ギャーーーーー!!!


・・・うっかり叫んでしまいました。

伊藤先生の絵って、緻密なんだよな〜。さすが元歯科技工士だけあって、ペンの運びが細かい。これ1コマ描くのにどのぐらい時間がかかるんだろう。
以前Eテレの「漫勉」で作画中の伊藤先生を紹介してたの見たけど、自作したほっそーいペン先をインク壺につけて、原稿にひたすら小さい点を打っておられました。少女の舌だったかな。深夜の2時に。

そういう人が描いた猫漫画です。

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うちの猫が齧りました。伊藤先生ごめんなさい。
猫飼いの家にある本はよくこういう被害を受けます。これはまだマシなほう。

これなんかひどい。

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犯人です。

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藤沢先生にもあやまんなさい。


「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」は、犬派だった"J"(伊藤先生)が猫派の婚約者"A子"の影響を受け、よんとむーという2匹の猫と暮らすうちに、すっかりメロメロの骨抜きになっていく日常を描いたギャグ漫画です。ホラー漫画家が描くギャグ漫画。だってね、ほら。

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恐怖と笑いは紙一重。

伊藤先生のホラーな筆致はそのままに、話はあくまでシリアスに進んでいくのですが、その真面目さが大きな笑いを生んでいます。真顔でおもしろいこと言われてる感じ。

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終始このテンションです。犬派の人も楽しめる気がする。猫派はなおのこと。
この漫画、いままで10回は読みましたが、毎度同じ箇所で笑ってしまう。鬱屈しがちな気分がきっと晴れると思います。

気になった人はぜひチェックしてみてください。

自宅で過ごすことが多くなっているいま、人と人とのつながりが感じられる機会を作りたいと、この企画を立ち上げてくれたみのりさん。素敵なお題をありがとう。

本好きなみなさんにも誰かにおすすめしたい作品がきっとあるはず。本だけじゃなく、note記事でもいいそうですよ。
一緒にこのお題で遊びましょう。みんなの記事を集めた本棚マガジンを、みのりさんが作ってくださるそうです。楽しみ!

リアルに本の交換がしたい人には、嶋津亮太さんのこちらの企画もおすすめです。

noteの街、楽しいね。


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キミはもうちょっと反省しなさい。

最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。