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素敵に歳を重ねるために #聞いてよ20歳

ものすごい盛り上がりを見せている、きゆかちゃんの私設コンテスト。

20歳の人に向けて書かれた1000文字以上の文章を募集しています。70記事を超えそうな勢い。すごいな。

1月下旬に開かれた岡山オフ会で一度だけ会い、近い席で2時間話した印象は、とにかく元気でニコニコしていて、ライブと生ハムが大好きなおかっぱの可愛い女の子。

写真イラスト

きゆかさん・みほさん

このオフ会について私が書いたレポートはこちらです。

「#聞いてよ20歳!」のサポーターであるアルマジロ武田くんともこのオフ会で知り合いました。リアルな友人であるnoter2人が主催側に立つこの企画を、私は観客席からビール片手に楽しむつもりでおりました。けれども、ゆうべマリナ油森さんの「#呑みながら書きました」に参加し、今日みんなの酔いどれnoteをニヤニヤしながら読んでいてふと、私にも言いたいことが湧き上がってきたので、ちょっと書いてみることにします。

のっけから冷めたことを言うようだけど、生き方に年齢は関係ない。と思っています。20歳でも50歳でも、生きるスタンスは同じ。起きて、ごはん食べたりして、仕事や勉強して、お風呂に入って寝る。20歳だから一ヶ月寝なくても平気とか、50歳だから毎日15時間寝ないと体がもたないとか、そういう極端な差異はありません。大体同じようなリズムで生きています。

50歳を持ち出したのは、私が今年その歳になるからです。この世におぎゃあと生まれたのがいまから50年前だったというだけで、年齢にほかの意味はない。同じように、20歳の人は生まれてから20年が経った。それだけの話。

地上で50年、風雨にさらされているとどうなるかというと、シミ、シワ、白髪が増えてきます。ピカピカだった新品の自転車が、錆びついてくるのと同じです。毎日きれいに磨いたり、油をさしたりしていればそこまで劣化はしないかもしれないけど、私はその手間を惜しんだので、わりと経過年数どおりに傷んできています。面倒だという理由でファンデーションを塗らないし、白髪も染めないので老け放題です。

そうしてしっかり老けましたが、私はいまの自分が好きです。シミも白髪も愛しく思う。50年共に過ごしてきた体だから、お風呂ではなるべく丁寧に洗うようにしています。今日もありがとうと感謝をこめて。子宮筋腫を取り出すときに切った下腹の傷跡も、よしよしと手を当ててやります。

朝、ゴミを出しに行くとき、東の空に白い月が浮かんでいるのを見つけたら、ラッキーと嬉しくなります。地球から見る月の姿は8時間前のものだと聞いてから、いま月はもう少し東に傾いているのだなあと思う。2階のベランダに出て洗濯物を干すときは、太陽の日差しが嬉しい。ああ今日も私たちを、地球をあたためてくれているんだな。ありがとうと心でお礼を言います。日を浴びるせいでまたシミが増えるけど、日に当たっているのは気持ちがいいので、なるべくゆっくり洗濯物の皺を伸ばします。

近所の桜のつぼみだとか、元気にかけていく子どもたちの鳴らす靴音だとか、そういう小さなものに笑顔をもらう。生きているっていいなあ。素敵だなあと、少し涙ぐんだりすることもあるのは、たぶん歳のせいでしょう。感動して泣くことが増えました。

毎日、新しい気持ちで過ごすことにしています。その日、そのときの自分に向き合い、対話するよう心がけています。とくに大事なことに取り組んでいるときはそう。自分に意識を向けて集中します。そうする癖が身につくと、この前あった嫌な出来事を繰り返し思い出さないようになります。将来への不安も見えなくなります。今日、いまこのときに、いつも気持ちが向いているから。

過去の受賞歴を誇らしげに語ったり、年齢を理由にチャレンジするのをあきらめたり、長々と愚痴を言ったり、そういうことには全く無縁の先輩がnoteにはたくさんいるでしょう?酔っ払いながらおもしろい文章を書いたり、慣れないイラストを真面目に描いたり、それをみんなでつっこんだりして、誰もが愉快に笑っています。相手を傷つけない言葉、ここまでというラインをみんな承知していて、その中でふざけ合っている。遊んでいる。ときには感動したり、泣いたりしている。なんて素敵な大人だろうと思いませんか?そんな大人に自分もなりたいと思いませんか?

憧れる人がきっと身近にいるはずです。その人と、その人のまわりにいる人の真似をしていたら、あなたもいつか後輩から憧れの目を向けられる存在になります。今日という日を大切に、精一杯生きてください。素敵な大人になってください。

最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。