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「#方言note」まとめ(1)

募集開始からまだ2日めのいま現在、すでに14件ものnoteを寄せていただいております「#方言note」。ありがとうございます。

コンテストではなくお題での募集ということもあり、「これは!」という記事をTwitterでシェアする形で、企画を盛り上げていこうと思っていたのですが、いまのところすべてのnoteに「これは!」と身を乗り出し、すかさず全部シェアしています。

方言note、おもしろすぎる。

標準語なら、文章の最後を「ごきげんよう」とか「それではまた」とかで締めるところに、「へばな」(秋田弁)って書いてある。なにこの人、かわいい!ってなりますよね。めちゃくちゃ好感度上がりますよね。

これはもっと多くの人に親しんでもらわねば!せっかくの方言がもったいない!
という私の切なる思いから、お寄せいただいたnoteを投稿順に紹介することにしました。「いやん、なにこれ、好き」という方言を見つけたら、ぜひダッシュで読みに行ってくださいね。

1.サトウカエデさん/神奈川県代表「方言ないじゃん」

マリナ油森さん主催「#呑みながら書きました」との同時応募で書いてくれました。つまりサトウカエデさん、酔っ払って書いてます。酔った方言です。
はい、すぐ読みに行きましょう。お酒とブレンドされた方言は魔物。

方言ね。私、神奈川出身なんですよ。だから、方言ってあんまりないの。ないの。ほんと。方言ないじゃん。って言ってたら、突っ込まれたよね。
あーーー「じゃん」ってやっぱり神奈川の方言なんだ。

ここでなぜかカエデさんが、

「それってもう好きじゃない?」みたいな。それを方言で私は聞きたい。

とほろ酔いで突然のわがまま発言。ほいほい乗せられた人たち(私を含む)が、各方言で訳していくのを、カエデさんがテンション高めに紹介していくという展開。

いろんな地方の「それってもう好きじゃない?」にキュンキュンするカエデさんの様子や、この言葉に隠された裏設定は、本文で存分にお楽しみください。

<恋のアルコール度数100%>

2.百瀬七海さん/関東代表(好きな方言は◯◯弁)

小説です。「欲情プラトニック」というタイトルからしてドキドキです。

午後8時を過ぎたオフィス。
飲み会の最中にスマホを忘れたことに気づいた私は、真っ暗なオフィスの中に入った。

電気をつけて、誰もいない空間は違う場所のようだった。
自分の机の引出しを開けると、中からスマホを取り出す。

「なんだ、本宮か」

背後から呼ばれる。
振り向くと木島課長が立っていた。

真っ暗なオフィスに二人きり。期待が高まります。

それにしても、方言らしきものが出てこない。
(あれ?七海さん、タグつけ間違えちゃった?)と不思議に思いながらも胸をときめかせて読んでいたら、

ええっ!?

という場所にいきなり登場しました。方言。これはやられた。不意打ちです。
そうか、こういう使い方もあるのか。
どこの方言が出てくるのか、真相はあなたの目でお確かめください。

<ロマンス上昇率100%>

3.ささいな笹さん/関西代表「方言めっちゃ好き!」

ささいな笹さんは、ご本人いわく「ざっくり関西弁」を使って、各地の好きな方言をいろいろ紹介してくれています。

最初の好きな方言は…岐阜!
「大好きやお!」(大好きだよ!)

岐阜の子、とりわけ西濃の子は語尾に「やお」をつけるからめっちゃかわいい。

方言で方言を紹介するというカオス!いいね!

この岐阜の「やお」ってほんとかわいい。「大好きやお」なんて言われてごらんなさい、あなた。思わず頰が緩みますね。

ほかにも仙台、大分、大阪、静岡、福井などなど、全部で7つの方言を解説してくれています。方言で。

説明がシンプルでわかりやすいのと、なにより笹さんの半端ない方言愛が全編から伝わってくるので、読んでいて「うんうん、いいよね。方言って最高だよね!」と握手を求めたくなります。

笹さんが貼ってくれた「大分方言まるだし弁論大会」のホームページも必見。(たぶん、「ホームページビルダー2」あたりで作ってる)

<方言エンドレス100%ラブ>

4.まさとさん/大阪・愛媛代表「知らないうちにマスター」

引っ越しが多かったというまさとさん。いまも岡山、愛媛、東京での3拠点生活をしているそうです。

その結果…

「標準語っぽいね」
「方言とかないの?」

なんべんも言われました。

あちこちで生活してると、方言ってなくなるものなのね…。

いやでも、ちょっと待って。
「なんべんも」って方言じゃない?
「何回も」だよね?標準語。

方言ダサとか嫌やなと思ったこともあるし、どっちでもええなんとかどうでもええやんと思ったこともあります。
とは言え、知らないうちにマスターしてるもんもあるらしく、東京なんかに行くと「えー、なんか良いそれ!」とか言われたこともあったようななかったような。
愛媛でも2回ほど市町村をまたぐ引っ越しをしてるんで、語尾の「やん」くらいしか残ってない気がします。語尾の「けん」はあんま好きやないんで使ってません。

(太字設定は猫野)

いやいやいや、漏れてます。方言漏れてますよ、まさとさん!
わざと?わざとなの?

岡山でまさとさんに何度か会ってるんですけどね、私。
いつも思います。ああ、愛媛の人だなあって。
「方言とかないの?」なんて思ったことない。一度も。

だからまさとさん、どうぞ自分の方言に自信を持ってくださいね。あなたの方言はとても愛らしい。

<愛媛度100%>

5.戸崎 佐耶佳さん/栃木代表「だいじ、だいじ」

まず私、この写真に写ってる「レモン」という紙パックがものすごく気になりましてね。

「関東・栃木」「レモン」「乳飲料」と書いてある。
(レモンで乳飲料?どういう味?)と眉をひそめたところで、下のほうに「無果汁」の文字を発見。この瞬間、私の中の関西弁が炸裂しました。

でっかい「レモン」ちゅう字ぃの下へご丁寧にレモンの絵ぇ2個も書いといて、”無果汁”てキミ、どないなっとねん!

あまりにも不思議なので佐耶佳さんに尋ねました。するとこんなお返事が。

牛乳!まさかの牛乳!
栃木に行った際はぜひ飲んでみたいと思います。

さて本文。これがとてもお役立ちなんですよ。「日常で使える栃木弁講座」というタイトルどおり、日頃のささいなシチュエーションの中で使われる栃木弁が、家族との会話仕立てで大変わかりやすく紹介されているのです。

料理の時

母「このカレーかんましといて」
私「はいよー。熱い!」(カレーがはねてきた)
母「だいじ?」
私「だいじ、だいじ」

という会話文に対して、

かんます:かきまぜる
だいじ:大丈夫

と方言の解説がつけ加えられている。まるで栃木弁の参考書!

佐耶佳さんはこの「だいじ」(大丈夫)を標準語だと思っていたそうで、

「だいじ?」はめっちゃ使います!今でも使うし、むしろ標準語だと誇っていたくらい(笑)

なんて微笑ましいエピソードもちょこちょこ挟んでくれています。
いや〜、勉強になりました。

<レモン牛乳100%だいじ>

以上、5作品をまとめて紹介させていただきました。
あなたの心に残る方言はありましたか?

「#方言note」は7月7日、七夕まで募集中です。どしどしお寄せくださいね。

みなさんの方言noteはこちらのマガジンからもお読みいただけます。


最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。