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アマプラで英語耳を鍛える/英国役者とLGBTQ

2年ほど前だったかな、吉田秋生さんのレジェンド漫画「バナナフィッシュ」がアニメ化されたとき、“お住まいの地域の地上波ではご覧いただけません”という分厚い壁にぶち当たりました。岡山に移り住んで10年にもなるので、こんな仕打ちにはもうすっかり慣れっこなんですが、ことバナナフィッシュに関してはどーしてもこの壁を乗り越えたくて、数ヶ月だけアマプラに加入しました。

うちは長年ひかりTV(スカパー)に入ってまして、新しいアニメも早いものだと数週遅れで放映してくれるんですが、バナナフィッシュは、んもう、待てなかった! アッシュが姫のように大事にする英二の声を、我が愛する野島健児さんが担当するというではないか。いまこうして文字を打ちながらも、当時の自分の気持ちがよみがえってきて、思い出し興奮しております。叶うものなら私の葬儀の読経は野島さんにおねがいしたい。あと、読経の第二部があったら、中村悠一さんにぜひ。二人の声に送られたら私、ぜったい幸せに成仏できる。ちょっとサービスで最後に二人のフリートーク入れてもらって、危うい感じでいちゃついてくれたら、棺の中でこっそり鼻血出すわ。

なんの話だっけ。

そう、アマプラです。バナナフィッシュを毎話3回見て堪能し尽くしたあと、解約しました。ひかりTVも契約してるのに贅沢だと思ってね。ところが最近、ひかりTVの提供番組がどんどん減ってまして、映画専門チャンネルも古いのや再放送が多くなってきた。見たい映画やドラマが少ない。なんか見るものないよねえ、とウナさんと言い合う機会が増え、ならばアマプラにまた入るかという話に。年間契約料がひかりTVの1ヶ月分に毛が生えた程度なんで、それならいいねと。

再加入してまだ一週間くらいだけど、めっちゃ見てます。昨日はウナさんが出張で不在だったので、「自分が見たい映画祭り」を開催。

ウォッチリストに入れてあった『フランクおじさん』から見ました。

再生したら役者が日本語で話し始めたんで急いで止めた。私は字幕派です。どんな国の映画でも、役者本人の声で見たい。メニューの「音声」から英語をチョイスし、字幕を日本語にしようと思ったら見つからなかった。仕方ないからこちらも英語を選びました。英語を聞きながら英語の字幕を読む手法。

吹き替えを避けたい私にとってはやむなしの選択だったんだけど、これが結果的によかった。英語耳が鍛えられたんです。会話のスピードは速いし、字幕もすぐ消えちゃうんだけど、慣れてきたら「わからないところは字幕で補う」リズムがつかめてきた。日本語の字幕だとそれを頼りに漫然と見ちゃうけど、英語しかないから耳も目も集中する。

日常英会話がある程度聞き取れる人にはおすすめです。これ、どんな言語でもいい勉強になると思う。

『フランクおじさん』を8〜9割ほど理解し、いくつかの場面で泣きました。映画の内容についてここでは触れないので、アマプラ入ってる方はぜひチェックしてみてください。フランクの10年来の彼氏がとてもキュート。

(ちなみにもし日本語吹き替えを前述の声優さんがやってるとわかった場合、字幕版で見たあとイヤフォンつけて吹き替え見ます。二度おいしい。)

ところで、見終わったあとにわかったんですが、この映画の字幕には日本語もありました。英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語などがずらりと並ぶ、いちばん下のほうに隠れてました。

あったのかよ。

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