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生きるのに必要なもの/自分が楽しいほう

アメリカの謎解きドラマを見ました。犯人を探すやつ。主人公がなぜか死ねない体で、もう200年も生きている。見た目は30代後半ぐらい。職業は検死官です。

何やっても死なないのをいいことに、犯罪に使われた毒薬の正体を早く知りたいという理由で、遺体から抜いた血液を自分の腕に注入するんですよ。「これはトリカブトだっ…!」と悶絶して死ぬ。

死んだあとは必ず海の中で生き返ります。しかも毎回全裸。波の中でもがきながらなんとか上陸すると、職質が待っているという、なかなか愉快な設定のドラマでした。

その主人公が言ってたか、このドラマの次に見た映画のサブキャラが言ってたか、ちょっと定かではないんですが、こんなセリフがあったんです。

「生きていくのに必要なのは、家族でも友人でもない。愛ですらない」

だったら一体何なのか。

「希望だ」

ほう……と私、妙に腹落ちしました。

希望。うん、希望だよな。確かに。生きるのに必要なのって、希望だよ。夢も希望もなかったら、生きていく気力が湧かないもんな。

家族も友人も恋人もいて、愛情をたっぷり注いでもらっていたとしても、本人に希望を抱くことができなければ、毎日楽しくないと思う。

希望って何でもいいんですよ。おいしいもの食べたいとか、旅行したいとか、3キロ痩せたいとか、英語をマスターしたいとか。要は欲望ですよね。こうしたい、こうなりたいという欲。あるいは世界平和を真剣に望む心だって「希望」であるに違いない。

ドス黒い欲じゃなくてね。(デストピアが心地いい人もいるけども)
ワクワクする欲を抱く人は、輝ける明日を思い描くことができる。それが楽しい毎日=楽しい人生につながるんだろうと、俳優のセリフを聞いてそんなふうに感じました。

ドラマは1話完結方式らしく、たったの45分で犯人を特定させねばならないため、めちゃくちゃ急ぎ足の伏線も何もありゃしないご都合主義5割増しな展開だったため、2話以降はもう見ないと思います。主人公の設定はめちゃ好きなんだけどなあ。明るい漫画を描きたい身としては、このエンタメ性を見習いたいです。

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