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読んだ感想と私の回答/自分のトリセツ
鉄は熱いうちに打てと言いますが、その鉄も半分以上固まった頃合いでしょうか。爲末大さんがTwitterで提案された「自分の取り扱い説明書」。そのトリセツをnoteの中で作られたみずのけいすけさんの記事、あるいはそこから波及した誰かの記事に影響を受け、多くの方が同じ設問に答えるという形でご自身のトリセツを書いておられます。
私は読み専として、身近な人のトリセツを興味深く拝見する立場でいました。決まった設問に対して、みなさんの出す答えが本当に千差万別で、同じ人間がこの世に存在しないことをあらためて認識した次第です。
たとえば、「どうしても克服できない弱点は何か」という問いの答えが、人それぞれであるのは察しがつきます。「何かを続けることが苦手」、「人の顔色をうかがう癖が抜けない」、「何でもついググってしまう」など、その人自身が弱点だと感じている事柄は、それこそ人の数だけあるでしょう。
ところが、「楽しくなさそうにしている人が気になるか」という二択しかないような質問にも、「気になる」「気にならない」以外の答えを書く人がいらっしゃいます。「楽しくなさそうにしているのは自分かもしれない。どう見られているのか気になる」と。
また、「権力と影響力のどちらが欲しいか」という質問の場合、どちらかを挙げるか、どちらもいらないと答える人がほとんどなのですが、中には「権力者に影響を与える人が最強だろう」というようなことを書く方もおられて、思わずニヤリとしてしまいました。
みずのけいすけさんは爲末大さんのファンらしく、このトリセツに取り組んだ理由をこう説明されています。
僕は、自分のことを話すのが苦手(人の話を聞くのは得意)で、感覚や感情をどう伝えたらいいか迷うこともたびたびあります。そこで、自身の取説を書くと良いことがありそうに思い、取り組んでみました。
自分のことを話すのは、私も苦手だなあ。
私は爲末さんのお名前はもちろん存じ上げていますが、日々のツイートや各種メディアの記事を読んだことはほとんどありません。爲末さんが一体どのような意図で「自分の取り扱い説明書」について発言されたのか、興味があったので読んでみました。
自分の取り扱い説明書を作ると好都合だとお話ししました。わかると言ってくださる方も多いですが、同時にどうやってそれを作ったらいいのか悩まれる方もいます。自分の取り扱い説明書を作るということは、「自分を知り、言葉にする」ということです。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) May 28, 2022
全文をここに引用すると長いので、あまりよくないことだと思いますが、私なりに要約してみます。
・自分のトリセツを作るのは「自分を知り、言葉にする」ということだ。
・「自分を知る」には2つの側面がある。
1.自分自身が何をしたいのか知る。
2.自分自身が他者からどう見られているかを知る。
・上の2つを両方混ぜていないと「自分のトリセツ」にはならない。1のみだと、自分の快不快を周囲に押し付けるだけのものになる。2も混ぜて、相手や周囲にとっても有益なトリセツにする必要がある。
トリセツは開示を前提に作られるだろうから、他者へのメリットも含まれていたほうがより効果的で親切だという意味でしょうか。
シンプルなものではないですが、影響力が欲しい人と権力が欲しい人では、インセンティブになるものが違います。これを相手に探らせるのはコストが高いので開示してしまった方が良いです。
取説は自分を楽にし、周囲の余計なストレスも減らします。
難しすぎて私にはよくわからなかったのですが、よさげなことが書いてあるのでやってみました。楽になったと言う実感はないけど、答えるのは楽しかった。
私の回答にさほど面白味はありません。この記事の最後に貼っておくので、興味のある方はどうぞ。
再び爲末さんのツイートを引用します。
その人が開示している取説と普段の行動が一致していればしているほど、信頼度は高まります。一致していない人は何かを隠しているか、または客観的に自分を見る能力がないと受け取られます。
noteで拝見したみなさんのトリセツには、私の抱くイメージとの大きな剥離はなかったように感じます。みなさん、普段からわりと思ったことをそのままnoteに書かれており、それを私が読んでいるからでしょうね。意外と、家族や職場の人が読んだらびっくりする内容なのかもしれません。
私のトリセツと普段の印象も、ある程度一致しているとよいのですが。
「強み」
①息を吸うように「つい」やってしまうことは何か
人間観察。絵のモデルを見るような目で細部を見る。気がつくとやっている。
②かけた労力に対して「意外に」他者から感謝されることは何か
シンプルな似顔絵。5分で描いたのに大感謝されて申し訳ない。
③自己評価と他者評価で一番ずれているものは何か
才能。多才と言われるが、私にあるのはスキルで才能ではない。
④どうしても克服できない弱点は何か
必要以上に強がるところ。弱みを見せるのが苦手。
「集団」
①大きな空間でどの位置に座りたがるか
やや後方寄りの中央。前すぎず、後ろすぎず、端でもない場所。
②心地よい会食の人数は何人か
4人。増えるのはよいが減るとプレッシャーが大きくなる。
③楽しくなさそうにしている人が気になるか
気になる。チラ見観察。
④誰かと話をしている時、後ろや横の話は聞こえているか
聞こえている。そちらに意識を取られることがままある。
⑤自分のボスの癖を三つ説明できるか
できる。楽勝。
⑥カウンターに座るのと対面どちらが心地よいか
カウンター。顔を見合わせないほうがより親密な話ができそう。
「コミュニケーション」
①自分の話の途中に割り込まれることは気になるか
気にならない。その人の興奮気味な表情を観察する。
②何かに没頭している時に話しかけられるとどの程度嫌か
かなり嫌。相手にしない。どう思われてもいい。
③権力が上の人間と、下の人間と話をしている時自分の態度はどの程度変わるか
少し。目が笑っているかいないかという程度。
④子供と話すのは好きか
好きではない。身構えてしまう。
⑤相手に対し通じる単語に置き換えることは頻繁にやるか
やる。通じ合いたい気持ちが強い。
「欲」
①誰にも言えない欲しくてしょうがないものは何か
胸のない体。メスを入れずに入手できるなら欲しい。
②権力と影響力のどちらが欲しいか
権力。ただし陰の権力。世界を動かせる一般人。
③羨ましいと思う相手が持っているものは何か
スキルを活かす運を呼ぶセンス。自分はよく逃す。
④欲しいと思った時素直に言えるかそれとも言えないかまたは言い換えるか
言える。ストレートに言う。
⑤何かをあげてお礼を言われなかった時どの程度いらいらするか
いらいらしない。あげたらそれでいい。
「テリトリー」
①自分のものが勝手に使われた時に気になるかならないか
気にならない。なんでも使ってくれていい。
②浮気されたとき、恋人と浮気相手のどちらにより怒りを覚えるか
恋人。自分と同じ人を好きになった浮気相手には興味が湧く。
③たまにちゃんと生活できているか心配をする相手は何人ぐらいいるか
いない。知り合いはみなバイタリティがある。
④家に友人を招いたとき、友人が勝手に別の友人を連れてくることは許容できるかできないか
許容できる。友人の友人ならどんな人か興味がある。
(おわり)
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。