マガジンのカバー画像

ほろ酔いエレジー

【このマガジンは2022年8月までの更新です。9月からは「メンバーシップ」が新たに始まります】わりと本音の雑感など。週に2回ほど更新します。のんびり読んでもらえたら嬉しいっす。
好き勝手に書いてます。ちょっぴりメランコリックテイスト。かも。
¥280 / 月
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

脳が「気持ちいい」と感じる刺激

ご存知の方も多いと思いますが、漫画を描くときの一般的な手順は次のとおりです。 自分で考えたストーリーに合わせてコマ割りをし、ざっくりした絵とセリフを入れます。私はこの段階で、セリフは手書きでなくフォントで入れています。 ネームの上からペン入れの元になる線を描き起こし、ネームの線を消します。 下描きの線をなぞるようにペン入れします。 色を塗って完成です。 この手順のうち③と④は、はっきり言って流れ作業です。①で漫画の核を作り、②でその核を見直しながら、主線を探す。もう

¥100

ありあまる体

いまケーブルテレビでエジソンを描いた映画を見てました。「SHERLOCK」のホームズ役、ベネディクト・カンバーバッチが主演してるという理由で。この映画で初めて知ったんだけど、エジソンってかなり承認欲求強いな?社名や商品、ペーパーナイフにまで自分の名前を入れさせてたそうです。意外。研究室で48時間黙々と実験を繰り返してる、野暮ったいおじさんのイメージだったわ。 エジソンはアメリカ人だから、カンバーバッチもアメリカ英語を話してた。聞き慣れてるイギリス英語じゃないのが新鮮。wat

アルとノンアルの間で

岡山市内、すっかり暑くなりました。チャリンコ代わりに125ccのバイク乗ってんですが、長時間のヘルメットがそろそろ厳しい。万一コケたときのことを考慮し、長袖長ズボンで乗るようにしてます。半袖で剥き出しの腕をアスファルトでぎゃー!ってなるのを避けるため。真夏はほんと嫌ンなります。全身滝修行。はたからは風切って気持ちよさそうに見えるんだろうなあ。 これまで酷使してきた肝臓さんに休んでもらうため、このごろはノンアルで晩酌してるんですが、どうもこのままお酒なしでいけそうな気がする。

シラフの夜に思うこと

こんな時間ですが、酔ってません。飲んだのはノンアルコール2本。これまで365日休みなく働かせてきた肝臓のことを、そろそろ労わる気持ちになってきてね。 驚いたことに、飲まなきゃ飲まないでいいんだということが判明しました。ノンアルコールでもやっていけるみたい私。すごいね。酒のない人生なんて、ふやけたあたりめみたいに味気ないと思ってたのに。飲まなくても味わい深いです、人生。 肝臓さん、いままでごめんね。ゆっくり休んでちょうだいな。 シラフってのは一日が長いね。夜にこんな文章書けた

快を味わうための苦

ちょっとまだいい感じにまとまってないんですけど、心に浮かぶあれこれをそのまま書いてみますね。 「一切皆苦」という言葉について、です。 阿弥陀さまがおっしゃった言葉だそうで、仏道の基本というか、学ぶ者はまずこれを教わるそうです。 字の通り、一切、これみな苦。人生のすべてはみな苦であると。 苦しいことばかりなのだよ人生は。むしろ苦しみしかないのだよ。 だから仏さまに仕えて修行し徳を積みなさい、というわけではなくて、その苦しみを少しでも軽いものにするために、諸行無常の考えをよ

¥100

4つの鉢

仕掛かりの作業がいま、3つ同時に進行している。いずれも人とお金が関わっており、手を抜くことができない。全て私が喜んで撒いた種だ。芽生え、にょきにょき茎を伸ばしている。水やりが欠かせないので、3つの鉢の前をジョウロを持ってウロウロしている。体は1つしかないというのに、難儀なことだ。 そのせいでヒトヤスが描けていない。現在4話まで進んでおり、5話めを描かねばならんのだが、24ページ分のセリフやコマ割りを一気に仕上げる時間が取れない。ヒトヤスの鉢は上の3つとは別のもので、人もお金

あの日葬儀会館で

以前働いていた会社に、やんちゃという言葉がぴったりはまる人がいた。イガグリ頭、大きな目がよく動き、白い歯を見せて笑う。50代半ばでマラソンに汗を流す、スリムな体型の陽気な人だった。タバコを吸い、お酒を好んだ。 3人の子どもはみな成人しており、孫が何人かいた。唯一未婚の娘はどこかを患っているようだった。その娘と妻と3人、大きな家で暮らしていた。 ある朝、彼が欠勤した。ほどなく訃報が届いた。同じ名字で女性の名前。享年28歳と書かれてあった。その晩通夜があるという。社内で話し合

¥100

酒を飲む人

1年ぶりに父が夢に出てきた。正確には、朝ドラ風に言うと、 となる。夢の中で父は刑務所に入っており、私の前には現れなかった。何か詐欺を働いて捕まったらしい。 1年前、父のことを書いた。 このときも久々に夢に出てきたのがきっかけで父の思い出話を書いたのだが、異常に読まれていてなんか腹立つ。「なんやかんや言うてもなあ、ワシは人気モンなんやでえ」とビール片手に呂律の回らぬ口調で、雲の上から自慢されている気がする。

それぞれの「世界」

こないだ友人宅で飲み会があり、久々に悪酔いしました。感情が大きく揺さぶられる話題がいくつか出てきたせいか、いつもなら笑ってお開きになるのに、友人宅のトイレでしばらくへたってしまった。 飲まない人に車で家まで送ってもらい、すぐに泥のように寝ました。翌日も夕方まで二日酔い。ついにその夜はお酒を一滴も飲まなかった。記憶をたどると実に7年ぶりの休肝日です。 私はかなり事なかれ主義で、自分の身に降りかかることは割と何でも受け入れるほうです。若い頃はもっと我儘で、我慢ならないことには

二度寝、二度咲き

この頃、夜中に目が覚めるのですよ。朝みたいにパチっと目が開いて、そのまま30分ぐらい冴え渡っている。 私が布団に入るとすぐ寄ってくる猫を、最近なんだか寒いので湯たんぽ代わりに抱いているわけですが、あたたかい毛並みを撫でていても一向眠くならない。 結局30分後にはまた眠りに落ちるのだけど、余計だよなあ、この30分。夜中に1回起きるシステムを、なぜ私の体が取り入れることにしたのか。別にトイレに行きたいわけでもないんですよ。体じゃなくて脳が取り入れてるのかな?おい、3時だぞ、起き