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8 表現力・回転力 を上げるアームスの使い方

ようこそ ♪
イメージするだけで上達する 「あられちゃんのバレエ教室」 です。

今日は、「アームス」の使い方についてお話していこうと思います。

よく背中から腕を使ってと言われますが、みなさんは、どこから動かしていますか?

あられの提案としては、下の図ね。

骨格で手足を動かすのではなく、中心軸からのゴムで骨格を誘導するという感じなの。
そうすると、手足が連動して大きく動くことは可能になるし、身体の中心から動きが生まれるので、見た目もとても美しくなると思うんです。
そして、回転の時にも、身体をまとめやすくなるんですよ。

前回は脚の始まりは腸腰筋ということをお伝えしたのですが、
手と脚をバラバラに考えるのではなく、どちらも中心軸から動きがスタートしていると考えると、身体も操作しやすいですよね。

でも、その時、注意しておかなくてはいけないのは、肩甲骨。
普通「肩甲骨」は、外に向かって大きく動いた方が良いと言われているけど、肩甲骨からアームスは、ひとかたまりのセットになっていて、肋骨の上にかぶさっているだけなの。
だから、肩甲骨を外に向かって大きく動かしてしまうと、肩が上がりやすくなるし、この使い方をしていると肩幅が大きくなってしまうこともあるわ。

よく肩甲骨が張り付いているから、肩がつらいということを聞きますが、それは、背中が丸くなっているからなのです。

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以前の「教室1」でも、お話したけれど、アームスを大きく動かしたい時こそ、肩甲骨は中に引き込むベクトルを持つ方が良いのよ。
そして、肩甲骨が揃って並んでいること。
そうすると、肩も下がります。
軸足の上に胴体がしっかりとまとまっていることが、バレエには必要なのです。


肩甲骨を中に引き込んだら、肩甲骨の下にある「前鋸筋」をしっかりと動かして下さいね。肩甲骨は、肋骨の上で自然に筋肉の動きの調整をしてくれているはずです。

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では、この意識を持って、試しに、白鳥のポールドブラをしてみましょうか。
肩甲骨は中に引き込み、中心からゴムをイメージして大きく動きます。
多分、肩が上がることもなく、ひじの運びも優雅に柔らかく、そして身体全体で大きく羽ばたけると思うわ。

あと、常に下の図のような意識も働かせていて下さいね。
脇の下から支える意識は、軸を安定させます。

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そして、表現力を上げるためには、背中に羽をイメージするの。
例えば、薄いジョーゼットのような布地の羽のイメージね。

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アームスの形を考えるのではなくて、この羽をどんな形に見せたいのか、この羽をイメージしてアームスを運んでみてね。表現力が上がるだけではなくて、身体全体を使って動けるようになるので、身体が軽く感じるはずよ。

回転の時には、まず背中に「クロスのゴム」をイメージしておきます。
背中をまとめ、そしてひるがえしやすくなるので、背中が早く回転するようになるんですよ。

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アンナバーへは、両ひじの水平・ひじから下も水平を目指して閉じること。

回転の時には、この羽を自分の前でキレイに閉じるイメージで運びます。
そうすると、両脇や両ひじが水平に運ばれるので、筒にまとまりやすくなるのです。

回転の時のアームス注意点としては、開く方の手に力を入れないこと。
両手とも力が入らないことが理想ですが、どちらかと言うと閉じる方のアームスで身体を運ぶ感覚です。
先にアラセゴンに開いた方の手は、後から閉じてくる手と背中が運ばれることによって、自然とアンナバーの形をとります。

あと、基本的なことだけれど、どんな足のポジションだとしても、背中がお尻より後ろに落ちていては、台無しよ。
もちろんプリエの時にもね。


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背中を意識して、「表現力と回転力」 を、是非是非、磨いてみて下さいね。

じゃあ、今日はここまで。
またお会いしましょうね。
バイバ~イ♪

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