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電子書籍の作り方① ~なぜ個人出版はアレになるのか~ 

この度Kindleで電子書籍を出版しました!
タイトルは『OpenAI 3種の神器』です。

WhisperDALL・E3などOpenAIのAIサービスを実際に利用して、理解を深めて頂く入門書になります。オリジナルアプリから利用するので有料のChatGPTプラスも加入は不要です。

価格は300円で、Kindle Unlimited会員の方は無料ですので興味ある方は読んでみて下さい!

電子書籍の作成方法は多くの方が記事にしているかと思いますが、宣伝も兼ねて製作過程を書いていこうと思います。


Kindle ダイレクト・パブリッシング


Amazonから書籍を出版するにはKindle ダイレクト・パブリッシング、略してKDPを利用します。いわいるセルフ出版に当たるかと思います。

KDPは無料で誰でも登録ができ、審査なんかもありません。(出版時は書籍に対して審査があります)

他にも電子書籍を販売できるところはありそうですが、「読む人が多いのはAmazonだよな…」ぐらいの気持ちでKindleに決めました。同時に別のサイトでも売ればいいのですが、KDPセレクトとしてAmazonに推してもらうには他所での販売は禁止されています。(今後詳細を説明します)

気になる収益についても後ほど解説します。


Kindle本の作り方


KDPで出版する電子書籍はどうやって作るのか?

になりますが、KDPが推奨する4種類のファイル形式 DOCX、EPUB、KPF、MOBIのいずれかのファイルを作るだけです。

ほとんど聞きなれない形式かと思いますが、DOCXはMicrosoft OfficeのWordで保存したときのファイル形式で、Officeを持っていなくてもGoogleアカウントさえあればGoogleドキュメントで誰でも無料で作成することができます。

ですので、WordかGoogleドキュメントが使えれば電子書籍出版ができます。


これで試しに作ってみたのですが、とんでもなく電子書籍でした。
「いや、電子書籍作ろうとしてるんだろ」と思われるかもしませんが、以下を見て頂きたいです。

DOCXから作成した電子書籍

画像ではわかりづらいかもしれませんが、このきつい明朝体("きつい明朝体"なんていう言葉は存在しません)と微妙な文字間隔が個人出版の匂いをぷんぷん漂わせ、野暮ったい素人のThe・電子書籍のように見えてしまいます。

ちゃんとした出版社の書籍のようにとはいかないまでも、できればもう少し垢抜けた感じにしたい。Wordではゴシック体で文章を作成しています。なぜこのように明朝体になってしまうのか?


リフロー型とフィックス型


電子書籍作成に興味のある方は聞いたことがあるかもしれませんが、電子書籍にはリフロー型フィックス(固定)型の2種類に分けられています。

簡単に言えばリフロー型は主に小説・文章用。画面の大きさと文字の大きさに応じて、1ページとして表示されるレイアウトが流動的に変わるようになっています。(電子書籍を読んでいる際に現在のページというのがわかりづらいのはこのためで、リフロー型にはページという概念がありません。)

それに対しフィックス型はその意味通り固定になっていて、画像が次々に表示されているだけの作りです。漫画は大体こちらになります。

※もっと詳しくはこちらの方の記事にされていますのでご参照ください。
https://note.com/jinbunxshakai/n/n2637dbf8b497

で、話戻りましてなぜ明朝体だったかというとDOCXから作成した場合はリフロー型となり、それがKindleアプリのデフォルトのフォントで表示されるため明朝体となってしまったということです。

ですのでKindleアプリのフォントを変更すればゴシック体で読むことができます。

しかし、電子書籍の冒頭に

「設定からフォントをゴシック体に変えてください!」


なんて書くのは恥ずかしいですし、概ねの人は「なぜ?」で終わります。


フィックス型での電子書籍作成


ということで今回はリフロー型ではなく、フィックス型にすることにしました。フィックス型の主なデメリットは

  • 文字の大きさが変えられないので購入者の端末を選ぶ

  • 注釈(リンク)を入れられない

  • 目次のデザインができない

他にもファイルサイズが大きくなるなどありますが私が感じたのは主にこれです。1つ目の文字の大きさは購入ページで注意喚起するしかないです。

2つ目の『注釈』についてですが、例えば”API”などIT用語を使う際にリフロー型であればリンクを追加してタップしてその用語の解説まで飛ぶことができますが、フィックス型はただの"画像"ですのでそのようなことはできません。入門書・解説書はできるだけ注釈を付けられた方がいいのですが、今回は致し方なく断念しました。

3つ目も2つ目と似ていて、目次はリンクになるので入れられないはずなのですが、入れることができます。よくわからないかと思いますが、こちらについては今後紹介します。

ではフィックス型で電子書籍を作成しようと思うのですが、どうやってフィックス型にするのかと言いますとDOCXをPDFにすればフィックス型になります。

ここら辺からややこしくなりますので、次回電子書籍作成ツールのLeMEの紹介と合わせて記事にしたいと思います。

全然進んでないですが、今回はフィックス型に決定というところで終わりにします。読んで下さった方ありがとうございました。


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