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バルセロナ、プレシーズンシリーズ:ハンジ・フリックの憂鬱@パブロとパウ、2人の新生

USA TOUR!!!




バルセロナ、プレシーズンツアー開幕!!

まぁプレシーズンなんで、若い選手たちの状態チェックや売却候補選手の品評会みたいな位置づけですので、気楽に見るのが一番いいでしょう。


そんなプレシーズンシリーズ初陣となるバルサの相手はマンチェスターシティ。去年からの変化はどうか。




ただの人間には興味ありません


■パスを繋げるもの、ゴールを決めるもの

フリック×バルサ


フリックとペップ。かつてバイエルンの最強を築いた者同士が初対決。


フリックのサッカーというと、極端な大外攻めで中央をガチガチに固めてネガトラで常に優位に立つというスタイル。カギになるのはSBのオフェンス能力、ボランチのハードワーク、ウイングのゲームメイク力、トップ下のbox to box。ポジショナルプレーなんだけど、ペップやクライフみたいに「ウイングは絶対張っとけ!」みたいな厳重管理よりかは、フレキシブルに正しいと思うポジショニングにつけみたいな。

バルサの先制点シーン

基本的なシステムとしては、ベルナルとカサドのカンテラコンビでボランチ。パブロ・トーレがトップ下。ただ状況によってはこの3人が形を変えながらビルドアップとトランジションを仕切る。3人のbox to box。みたいな。

セルジ・ドミンゲスが持ち運ぶ。ベルナルに対してシティの選手が喰いつき、裏のスペースにカサドがスルッと入る。

カサドへの楔からカサドのフリック。ここに飛び出すのが左ウイング起用のパウ・ビクトル。フリック・バルサの1つの特徴になるかもしれないんですけど、ウイングが積極的に中に入ってストライカーになれば10番になる。

大外に張っているのがSBなので、ココは1枚でウイングは中入っちゃえよYOU行っちゃえよと。


ナーゲルスマンもトゥヘルもクロップもそうですけど、ドイツ人監督って大外はSB1枚に委ねる傾向が強い。ナーゲルスマンの場合は中央オーバーロードすることでカオス強度を強め中を集中砲火する。大外は迂回するため用。

フリックの場合は、あくまで攻め手は大外。そこにスペースを生み出すために相手を引き寄せるために中央オーバーロードを作ってサイドに広げる。狙いは異なりますよね。バイエルンだったらカサドのところで大外に振ると思う。ここでも中を通す辺りはフリックの工夫というかバルサ仕込み感が溢れている。

ここで中盤が中でパスを繋ぐ。どこに繋ぐべきかは、こここそ状況に応じて感がフリックは強い。中央オーバーロードをする1番の狙いはネガトラなので、ある意味でここのファンタジー性があるバルサとは相性はいいのかもしれないです。そしてパウが中央に絞って裏抜けてゴールとか、バイエルンにとってのムシアラ感がある。サイドは基準点に過ぎなくて、あくまでウイングが目指すべきはゴールなんだと。



■大外のクリエイティビティ

追加点のシーンですが、

ラングレから始まるビルドアップ。この時点で中央オーバーロード。

左SBのジェラルド・マルティンへ。大外は逆のフォルトもそうですけど、SB1枚なんですよね。でもフリックの狙いは、ここを使いたい。その意図として

サイドに相手を引きつけ、元々人数が揃っている中央にスペースを作って攻略する。

中央へクロス。ニアにパウ。フォアにパブロ。

相手を中央に寄せてから空いたサイドに展開することで、相手を中→外に揺さぶる。揺さぶったところで中へ。これをやりたい。



■求めたい中盤のネガトラ

フリックが最も設計上注力しているのがネガトラ。試合後のフリックも「引きすぎてしまった」と反省したように、中央を固めてるだけに簡単に前進を許してはいけないです。

2失点目のシーンなんですが

ここからシティのカウンターですね。コバチッチが拾う。

バルサの中盤はコンパクトに高い位置に配置される。ゲーゲンプレスやるには数的に位置的に条件はクリアしている。

!?!?!?!?

カサドまで一発で振り切られた。

中盤のネガトラの強度は言うまでもないんですが、中盤と最終ラインの距離感が悪かったというのも事実。1失点目はセットプレー崩れとはいえ、ボランチと最終ラインの位置が一緒でしたからね。ここは要修正が求められます。




■フリックの冒険

まだ始まったばかりのフリック・バルサ。まだ欠片すら見れていないでしょうけど、あと代表組が本格合流した後にどうなるか。この試合だけでも怪しさがある場面が多かったけど、プレシーズンなので結果なんかどうでもいいんで課題を見つけて解決していただきたい!!次のクラシコでそこはジックリ!!




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バルセロナ、プレシーズンシリーズ第2弾



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