飽くなき欲望

まだまだ若輩者ではあるが、年齢を重ねて思うことは、今までと同じものでは満足できなくなったということである。

よりおいしい物を、よりいい人を、よりいい服を…

情報が簡単に得られるようになった世の中では、今よりもいいものが簡単に見つかるのである。

あれが欲しい、これが欲しい、やっぱりあっちの方がいい。

今目の前にあるものに満足できず、更に良いものを求めるようになる。

人の成長過程では必須のものであるかもしれないその欲望も行き過ぎれば毒であり、疲弊していく一方である。

かく言う私もまだまだ向上心を持って生きていくつもりではあるが…

まだまだ20代であり、落ち着いていくつもりもない。

私の手の届く範囲で最大限あがいていくつもりである。

どこまで行けば満足することができるのだろうか。

一方で世の中には、吾唯足知という言葉がある。

そう、龍安寺にあるアレである。

抽象化され、見る人の感性でどのような見方もできる庭とその裏にある置物?である。

これからの日本情勢ではこの言葉を強いられる人がどんどん増えていくのではないだろうか。

そんな中でも腐らず焦らず日々精進していきたいと思う。

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