眠れない夜に書いた妊娠・出産日記 26


【これは2021年5月の眠れない夜に書いた妊娠・出産日記】


翌日の体重測定は難なくクリアし、赤ちゃんと一緒に無事に退院した。
お迎えに来てくれた夫ちゃんと久し振りに再会した。
泣いてしまうかな、と思ったが、それよりも赤ちゃんを会わせられる喜びの方が大きかった。
「ちっちゃいね〜」と目を細めながら微笑む夫ちゃんの姿を見て、無事にこの日を迎えられて良かったな、と思った。

帰宅して、猫達とも再会。
初めて赤ちゃんに会わせると、クンクンと匂いを確認していた。
ちょっかいを出すこともなく受け入れる姿に「何て優しい子達なのだろう」と感動した。

よく泣いて主張してくるが、何で泣いているのか分からず、こっちが泣きたくなりながらも何とか赤ちゃんの要求に応えようと対応する。
一頻り泣いてスヤスヤと眠る姿を見ていると、ニヤ〜ッと笑うことがある。
新生児微笑というもので自分の意思で笑っているものではないらしいが、これが本当に可愛い。「こっちが泣きたいよ」と荒んでいた気持ちがスッと落ち着く。

赤ちゃんはとても小さいのに、髪の毛はしっかり生えているし、指先には爪がついていて、呼吸する度にお腹は引っ込んだり膨らんだりする。
そういう姿を見ていると「こんなに生命力強い人をお腹の中で作ってしまったの…?」「とてつもなく可愛い人産んでしまったな…!!」と、(良い意味で)とんでもないことをしてしまった気持ちになる。


家族のメンバーが1人増えただけで生活はガラリと変わって本当に忙しくて仕方がないが、こういう可愛らしいところや愛おしいところを見つけながら子育てを楽しんでいきたい。

全26回の「眠れない夜に書いた妊娠・出産日記」、これでおしまいです。
読んで頂きありがとうございました。

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