眠れない夜に書いた妊娠・出産日記 25


【これは2021年5月の眠れない夜に書いた妊娠・出産日記】


翌日、PCR検査の結果は陰性で、いつの間にか38℃の熱も下がっていた。
何が原因だったのかよく分からないが、何事もなく一安心。



そこからとてつもなく慌ただしい入院生活が始まった。
まず初めに驚いたのは、自分の体がボロッボロになっているということ。
出産時に色々な筋肉を使ったので全身筋肉痛で、謎のアザがある。
お股は会陰切開でパンパンに腫れていて、驚く程大きないぼ痔!!!しかも3つ!!!
産まれて初めていぼ痔で、これにはかなり戸惑った。
会陰切開の傷よりいぼ痔の方がズキズキ痛んで、立っていても座っていても寝ていても存在を主張してくる。(このいぼ痔とは産後1ヶ月の今でもお付き合い中である)



次に、入院生活は忙しい!!
PCR検査は陰性だったが産後や胸の張りの影響で夜になると発熱することが2〜3日続いた。
そんな中でも母子同室がスタートし、3時間に1回の授乳・適宜オムツ替え、これの合間に自分の診察やシャワー・洗濯に行かなくてはならなくて、なかなかハードだった。
しかも、慣れない生活の中で、眠りたいけど上手く眠れない状態が常に続いていたので、疲労感が凄まじかった。
退院日に近付くにつれ体調や傷は落ち着いていたが、この疲労感はなかなか抜けずにいた。睡眠って本当に大事!!!



そして、産後のメンタルはヤバイ…。
妊娠中から気持ちの不安定さは常にあったが、そんなのは可愛いものだ。
産後はこれの比にならない位に豆腐メンタル。
発熱が辛くて泣いて、同じ部屋の人が退院すると「私も帰りたい」と泣いて、夫ちゃんからラインで優しい言葉をかけられて泣いて、「退院したいけど退院したら上手くやれるのだろうか」と不安で泣いて、兎に角本当によく泣いていた。

退院前の診察で赤ちゃんの体重が増えていないことを指摘される。
明日もう一度測ってみてそこで増えていないと一緒に退院出来ない、と言われ、また大号泣した。
赤ちゃんと一緒に退院出来ることを心の支えにして今までの入院生活を乗り越えてきたのに、ここにきてそんなことを言われるなんて思ってもいなかった。
「私の母乳の栄養が足りなかったんじゃないか…」「大して量も出てないし、初めから粉ミルクにすればこんなことにならなかったんじゃないか…」と色々と考えが巡っていた。

そういう不安を察してくれたのか、助産師さんが「最終日だし赤ちゃん預かるから今夜はゆっくり休んで」と言ってくれた。
夜間授乳もお願いし、久し振りに一人で夜を過ごした。
出産する前まではこれが当たり前だったのに何だかとても寂しくて、たった数日で赤ちゃんがいる生活がしっかりと身に付いていたのだ、とまた泣いてしまった。

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