私のあれこれ 入院編_前半
検査入院しましょうかと言われたので、じゃあ家からあれとこれと着替えも一式用意しなきゃな…と考えていたら
看「病室準備できました~。」
え?もう?(笑)はやすぎん?(笑)
初めての入院だったのでわからないですが、スピード感えぐくないですか?
しかも病棟入ったら出入り不可という鬼の縛り(コロナ禍だったのでしょうがない)だったので、すがる思いでお昼だけは外で食べさせてほしいと懇願。看護師さんは難色を示しましたが、お医者さんが「せめて最後においしいご飯食べさせてあげて」と死に際みたいな感じで懇願してくださり、まじでしゃーなしって感じで許可してくれました。
あの時食べた天丼は一生忘れへん。
昼食後、とりあえず夫に電話。
私「入院することになったわ」
夫「え!マジで!?」
私「なのでもう会えません」
夫「え!?!?!?!?!?!?」
夫もびっくり仰天してたけど、とりあえず持ってきてほしいものをリストアップし、病棟の入り口まで持ってきてもらいました。
受け渡しも入り口のインターホンを鳴らし、出てきた看護師さんに受け渡すという徹底っぷりなのですが、しごできの看護師さんから「私についてきて」と言われ、夫が看護師さんに荷物を受け渡す瞬間に立ち会うことができました。なにこれ。
検査入院ではいったん胸水を抜いてしまおうという処置を受けることに。
医「髪の毛よりも細い針をお腹の上から刺して、エコーをみながら胎児の肺まで差し込んで抜きますね~。あ、麻酔するから大丈夫!痛くないよ。胎児も一緒に寝てくれるよ。」
オイオイオイオイオイ。すげーな!現代医学!そんな、髪の毛より細い針で水なんて抜けんの!?寝てる間に!?胎児も麻酔で寝る!?こえーよ。
ただ人生初の麻酔はほんとにおもしろかったです。
医「数字かぞえてくださいね~」
私「1、2、3…」
医「はい、おはようございます。無事に水抜けましたよ~」
まじで嘘偽りなくこれ。私の記憶はこれしかない。
ただ稀に麻酔がかかると多弁になる人がいるらしくて、私はこれでした。
「1、2、3…」のあとずっと「あ、大丈夫ですー」「はい、よろしくお願いします」「わかりましたー」って言ってて、麻酔かかってるんか見極めできなかったから麻酔増やされてようやく黙ったらしい(笑)
処置後、お医者さんから「仕事の電話されてるみたいでしたよ」って言われたんですが、緊急入院で一気に仕事投げ出すことになった不安が現れすぎている。
そんなこんなで無事に胸水を抜くことができ、このまま増えなければ予定日まで安静に、もし溜まってきたら、その時はまたどうするか考えましょうとのことでした。
ま~なにが大変ってこのやりとりを今度は夫に伝えなあかんこと。ここに書いてることってほんっっっの一部なだけで、どんなリスクがあるのか、どれくらい時間がかかるものなのか、どういう場合は処置できないのか、どういったお薬を使用するのか、想定外のことが起こった場合はどうするのかなどなど、挙げればきりがないくらい伝えないといけないことが多く、かつ専門的なので苦労しました。夫も聞かされるばかりでつらかったろうに。
妊娠出産って見えない当事者が本当に多い。当事者のはずが物理的に離されてしまったり、部外者のような感覚に陥ってしまうこともあれば、血のつながりもない赤の他人の医師と厚い絆を結び、一緒に生むぞ!!という気持ちになったり。
でも誰か一人でも欠けるとあのお産はただただつらいものになっていたんだろうなと、今振り返ると感じます。陳腐な言葉ですが、すべての出会いに感謝ってやつです、ほんとうに。
さ~無事に胸水はおさまってくれるのか…。後半へつづく!