【心の地図】を描く。
にほんブログ村で『なぜ猫年はないのか問題』と言う
ブログを書いています『なぜ猫』です。
過去のブログから一つ、ご紹介させて戴きます (o^^o)
☆
小さい頃・・・、
たぶん、小学校低学年。
いつも、同じ駄菓子屋さんで、
おやつを買っていましたが、
たまたま、
遠くの友達の家に、
遊びに行った帰り道、
一度も行ったことのない駄菓子屋さんが、
あったので、
入ってみました。
☆
お店の中を、
ブラブラと歩いていると、
お店のおじさんが、
「なに?なにを買うの?」
と、
急かすように、話しかけてきました。
たぶん、
見慣れない子供だから、
口調が、
そうなったんでしょう・・・。
☆
焦った私は、
とりあえず、
早く出たかったのと、
いつもの駄菓子屋さんにはない、
袋入りの、
アイドルのプロマイドが、
珍しかったので、
それを買う事にしました。
☆
袋入りのアイドルのプロマイドは、
袋に入っているので(当たり前か!)
要するに、
「クジ引き」のように、
当たりハズレがあります。
自分が、
欲しいアイドルが、
出るとは、
限らない・・・。
それでも、
うっすら中が、
透けて見えるんじゃないかと、
紙の上から、
手触りで、
なにか、
感じ取れんじゃないかと、
自分の透視能力の全てを、
注いで、
「ピンクレディ」のプロマイドを、
探していました。
すると、
また、
お店のおじさんが、
「どれにすると?早よせんね!」
と、
「おじさん」からしたら、
ただの青い袋一枚選ぶのに、
時間がかかっている、
見慣れない子供に、
苛立っているようでした。
☆
私は、
慌ててしまって、
紐で束ねてある、
青い袋の中から、
一枚引きちぎりました。
すると、
間違って、
2枚取ってしまった。
お金は、
1枚分しか、
持っていません。
おじさんは、
「2枚買うと?」と、
聞きます。
「お金がないから、1枚だけ・・・」
というと、
おじさんは、
「はぁ~!」
と、
ため息をついて、
「もう一枚は、どうするとね?」
と、聞いてきます。
☆
もう一枚も、
「買う」と言わないと、
お店を出られない雰囲気。
子供の妄想の中では、
「買わないなら、泥棒と一緒。」
と、
言われて、警察も来るかもしれない・・・、
と思って、
「家から、お金を持ってくる・・・」
というと、
「本当に?本当ね?絶対よ!」
と言って、
おじさんは私を解放してくれました。
☆
家に帰っても、
あんなに、
怒ってる(ように見える)、
おじさんの店に、
再び行く勇気が、
出ずに、
結局、
お金は、
持って行かずじまい。
しばらくは、
おじさんが、
警察に通報して、
2人で、
家に来るんじゃないかと、
ビクビクしていました。
☆
友達の家に行くときは、
遠回りして、裏道を通るようにしていた。
☆
かなり長い間、
そのお店周辺は、
心の地図から、
消していました。
☆
最近、
友達が、地元で、
夫の家に同居し始めたので、
そのお店の前を、
通って、
遊びに行きました。
☆
閑散として、
田舎の漁師町は、
昔の活気が、
嘘のようです。
☆
あの時のお店も、
入り口には、
木が打ち付けてあって、
もう、
お店は閉めている様子。
☆
なんか、
甘酸っぱい気持ちが、
こみ上げます。
おじさん、ごめんね。
心の地図に、
「若気の至りと、懺悔の道」
と、上書きしました。
(↑うまい!山田くん、座布団一枚!)
☆
追伸、
あの時のプロマイド、
中身は、
ピンクレディではなく、
すぐに、
机の引き出しに入れて、
そのあと、
無くしてしまいました。
☆
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