【心の地図】を描く。


にほんブログ村で『なぜ猫年はないのか問題』と言う

ブログを書いています『なぜ猫』です。

過去のブログから一つ、ご紹介させて戴きます (o^^o) 



小さい頃・・・、


たぶん、小学校低学年。


いつも、同じ駄菓子屋さんで、


おやつを買っていましたが、


たまたま、


遠くの友達の家に、


遊びに行った帰り道、


一度も行ったことのない駄菓子屋さんが、


あったので、


入ってみました。



お店の中を、


ブラブラと歩いていると、


お店のおじさんが、


「なに?なにを買うの?」


と、


急かすように、話しかけてきました。


たぶん、


見慣れない子供だから、


口調が、


そうなったんでしょう・・・。



焦った私は、


とりあえず、


早く出たかったのと、


いつもの駄菓子屋さんにはない、


袋入りの、


アイドルのプロマイドが、


珍しかったので、


それを買う事にしました。



袋入りのアイドルのプロマイドは、


袋に入っているので(当たり前か!)


要するに、


「クジ引き」のように、


当たりハズレがあります。


自分が、


欲しいアイドルが、


出るとは、


限らない・・・。


それでも、


うっすら中が、


透けて見えるんじゃないかと、


紙の上から、


手触りで、


なにか、


感じ取れんじゃないかと、


自分の透視能力の全てを、


注いで、


「ピンクレディ」のプロマイドを、


探していました。


すると、


また、


お店のおじさんが、


「どれにすると?早よせんね!」


と、


「おじさん」からしたら、


ただの青い袋一枚選ぶのに、


時間がかかっている、


見慣れない子供に、


苛立っているようでした。



私は、


慌ててしまって、


紐で束ねてある、


青い袋の中から、


一枚引きちぎりました。


すると、


間違って、


2枚取ってしまった。


お金は、


1枚分しか、


持っていません。


おじさんは、


「2枚買うと?」と、


聞きます。


「お金がないから、1枚だけ・・・」


というと、


おじさんは、


「はぁ~!」


と、


ため息をついて、


「もう一枚は、どうするとね?」


と、聞いてきます。



もう一枚も、


「買う」と言わないと、


お店を出られない雰囲気。


子供の妄想の中では、


「買わないなら、泥棒と一緒。」


と、


言われて、警察も来るかもしれない・・・、


と思って、


「家から、お金を持ってくる・・・」


というと、


「本当に?本当ね?絶対よ!」


と言って、


おじさんは私を解放してくれました。



家に帰っても、


あんなに、


怒ってる(ように見える)、


おじさんの店に、


再び行く勇気が、


出ずに、


結局、


お金は、


持って行かずじまい。


しばらくは、


おじさんが、


警察に通報して、


2人で、


家に来るんじゃないかと、


ビクビクしていました。



友達の家に行くときは、


遠回りして、裏道を通るようにしていた。



かなり長い間、


そのお店周辺は、


心の地図から、


消していました。



最近、


友達が、地元で、


夫の家に同居し始めたので、


そのお店の前を、


通って、


遊びに行きました。



閑散として、


田舎の漁師町は、


昔の活気が、


嘘のようです。



あの時のお店も、


入り口には、


木が打ち付けてあって、


もう、


お店は閉めている様子。



なんか、


甘酸っぱい気持ちが、


こみ上げます。


おじさん、ごめんね。


心の地図に、


「若気の至りと、懺悔の道」


と、上書きしました。
(↑うまい!山田くん、座布団一枚!)



追伸、
あの時のプロマイド、
中身は、
ピンクレディではなく、
すぐに、
机の引き出しに入れて、
そのあと、
無くしてしまいました。


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