スイートなタイムトリップ
高二の娘が何やら目の病気になった。
かかりつけの眼科クリニックに通うも
症状はあまり良くならず、
5日目に受診のさいに「紹介状を書きますので今すぐ行ってください。日大にいい先生がいらっしゃるので!!!」とその足で急いで”日大”(にちだい)に向かう事に。
わたしは落ち着きを装ってはいたが内心は怖くて怯えていた。
”日大”へは家からだどバスを二回乗り継いで行かなければならなかった。
最初のバスはすぐに来たが乗り継ぎのバスが来るまで、20分も待たされる。
「午前中の受診に間に合うようにと。」クリニックの先生が”日大”に電話までして話しを通してくれたたのだ、なんとか間に合わせなければと気持ちが急った(せった)。
バスを20分も待っていては間に合わないのでわたし達はタクシーに乗る事にした。
交通量の多い国道17号でタクシーを拾う事は簡単だった。
タクシーに乗り込むと気分も少し落ち着いた。
すると娘が言った「なんかワクワクしてきた!」とニヤケいる。
わたしも少し呆れながらも「そうだね。」と返した。
逆境時においてワクワクしてくる変態さを彼女も持っていたのだ、と自分(わたし)に似てる所を娘に見つけて嬉しくなったのだった。
タクシーは乗り心地が良く道路を滑らかに走り、わたし達を運んでくれる。
タクシーの中で小さくラジオがかかっていた。
DJ(今はパーソナリティとか言うの?)がお便りハガキを読み上げるが、内容はほとんど耳に入ってこない。
「77才女性、ラジオネーム、ナナエさんからのリクエストです。コニー・フランシスのボーイハント。」かすかに聞き取れた。
小さな音でスローテンポなオールディーズ・ソング。
しっとりとしたコニー・フランシスの歌声が車内に流れ、わたし達をますます落ち着かせていった。
昼前にギリギリ間に合って受診やらもろもろを終えたのが午後の3時近くだった。
朝、娘とマドレーヌを半分こして食べたきり昼食もまだだったので、病院の食堂に入る事にした。
レストラン・シェトワ。病院の食堂はなんとも古めかしい昭和の面影そのままの雰囲気を漂わせている。
二人で簡単な食事をして、
後から運ばれてきたイチゴのミルクシェイクみたいなドリンクの写真を撮った。(飲み物のタイトルは忘れました。)
「わたしの方がいい!」だの「ママ、ヘタ!」だの二人で"映え”合戦をした。
のん気な16才の娘と、かつてのスイートなシックスティーンが時空を超えてしばしのタイムトリップ。
頭の中でコニー・フランシスが流れた。
※娘の目はまだ経過中ですが、だんだんとよくなってきています。
”日大”=日大病院・日本大学医学部附属板橋病院
タクシーで流れていたコニー・フランシス♡
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わたしも高二の時クラスメイトがオールディーズのLPレコードを貸してくれました。
時代は80年代でCD💿になっていましたが、レコードを聴くのが好きな16才でした。
当時好きだった曲🎧
『Happy Birthday Sweet Sixteen』