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最近の記事

モーサテの話

数年前から、未経験、適正なしにも関わらず金融機関にて仕事をしています。しかも、外為系の。 今までニュース番組で為替や株価の話題が出ても自分には関係ないわー、いや、もはやそんな思考も浮かばないくらいに無関係な情報だったのが、ある程度それらの事柄を分かっていないと仕事に多少の支きちんとチェックしなきゃ!と思いニュース番組をチェックするようになった。すると気づいたのが、あまりそういった金融関連の日々の動向を伝えるニュースって、民放各局の朝のニュース番組は取り扱わないんだ、ということ

    • 小窓の妄想

      それほど高くないビルやマンションの小窓にどうしても惹かれてしまう。間取り図でいうと恐らくオフィスなら給湯室、住居なら洗面所や階段スペースに明かり取り程度に付けられている窓だ。一軒家でも悪くない(嫌いじゃない)が、見入ってしまうのはやはり小さめのちょっと古い感じのビル。 その小窓の向こうでは、美しいOLさん(古い)が、気怠そうにお茶を入れていたり。または、美しいOLさん(レギュラー出演)が、ぼんやり仕事の後に出掛ける予定のことを考えていたり。 いつか小窓写真集でも作ろうかと

      • 平仮名の力

        と、いうタイトルなのに思い切り漢字を使ってみました。というのも、私は常々漢字には力強い説得力とか重みを感じていたのです。でも今回書きたいことは、平仮名というもの、いやここからは敢えてひらがなで「ひらがなの力」についてです。 ごくごく個人的な考えになりますが、漢字で物事を伝えたり考えたりできる時は、平常時、自分の中の色々なものを予定通りにほぼ狂いなく動かせている時なのではないかと思うのです。言うなれば少し調子いい時。ノってるとき。あ、カタカナも出てくるくらいの(笑)。 でも

        • もじゃもじゃ

        モーサテの話

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        • みみとみみのあいだ
          1本

        記事

          足音

          かつての私は、家に帰ってくる誰かの足音が苦手だった。 それは恐らく、父のせいだと思う。私の父は薄めの本が書けるくらいの(まあ、誰も読みたくないと思うが)ダメ人間で、挨拶を交わす程度の知り合いから親戚筋までにお金を借り、酒を飲んでは失態を繰り返し、家庭内でも何度か暴力を振るっていた。最終的には母と離婚をして音信不通となったのだが、晩年に生活保護を受けているから親族で引き取らないかという東京近郊の街の役所から手紙が来た。モチロン、丁寧に断固お断りの旨を伝えた。 次に連絡が来た

          イザサラバ

          初めて書く記事のタイトルとしてはおかしいのだけど、「いざ、さらば」って、ずいぶん格好良い言葉だな、と思った。 最近の卒業式では歌わないそうだけど、これはかつての卒業定番ソングの「仰げば尊し」の歌詞に出てくる言葉だ。「いざ、さらば!」という時には、きっとマント(の、ようなもの)をバサバサ!っと翻して去っていく…。私の勝手なイメージ。 別れの時は誰にでもあり、別れ難い人たちもいる。だけど余計な言葉は言わずに、「いざ、さらば」なのだ。 私はあまりたくさんの友達がいない。昔から

          イザサラバ