掃溜めの備忘録 #6
2024/07/19(金)
最果タヒも、大森靖子も、米津玄師も、言葉の可能性と拡張性を見せてくれるから好きだった。本質的な抽象語に拡張性の本質もない。本質はいつも具体的で些末なほんの一箇所の言葉に宿る。
私の文章はそうではない。言葉に実験性も生活もない。生活に根付かぬ(正確には根付いているが自分でしか分からない)言葉。もっと言葉を羽ばたかせるには、想像も創造もしないといけない。
2024/07/20(土)
真剣にゴーゴリの冷静なる狂気になりたい。あれが社会への適応術だろ。
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これを見て、あまりに少ししか関わらなかった競技クイズだけれど、好きだなと思った。競技クイズは知識だけではなく、ボタンを押すときの冷静な判断と勇気が必要で、とても人間臭い競技だと思う。
2024/07/21(日)
あんなにも大切にしていたあの時間、あの思想、あの言葉。時間が経つほど、朧げになりゆきて。受け取ったそれらをどうにか澱の中から掬い上げて、言葉にして、友に伝えんとすれど、どうしたって忘却したものは戻って来ず、完全には伝えられなくて、そうやって時が流れたのを感じている。
日常のふとした瞬間に過去が立ち上がるものの、遡ろうとすると詳細までは思い出せない。結局、都合の良い色めいた瞬間や想いだけが化石化して煌めいて、本当はもっと大事だったような枝葉は枯れ落ちてしまったのだろう。枝葉の、そういう細やかな、何気ない、1分1分こそが愛していたものだったのに。人は相手の思想を愛しているわけではなく、思想を愛するようになるのは後になってから、記憶が細部を失い、抽象化していく流れにおいてなのだろう。でもそんな、半ば作り上げたような其奴を、自分は好きだったわけではない。もう、戻ってはこない。
フジファブリックを聴くと、歌詞とは裏腹に旅愁で感傷的になる。
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しかし、『赤黄色の金木犀』では「過ぎ去りしあなたに」伝える準備はしつつも、「残りの月にすることを決めて歩くスピードを上げた」わけだ。
2024/07/22(月)〜2024/07/28(日)
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2024/07/29(月)
食欲がない。しかし、食べねばならない。
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逃げてもいい、逃げることこそプランAという歌い上げ。アニメ『逃げ上手の若君』のメインテーマ、「逃げ」。「生きてこそだろ」が、ぶっ刺さる。誰でも言える。最早説教臭い言葉。しかし、時行の「逃げ」と「生の喜び」がセットだから、すっと届く。
こういうこと。これが物語の力だろう。
2024/07/30(火)〜2024/08/14(水)
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2024/08/15(木)
人を呪わば穴二つと言うから藁人形こそ作らないだけで、わたし、貴方のこと、ほら、、、
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綺麗な物語に勝手に回収しないで
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自殺願望も、一人称を変えることによるささやかな転生願望も、全て経験し、置いてきたものでした。今見ると、気恥ずかしいものです。
2024/08/16(金)〜2024/08/23(木)
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