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結局は何だったんだ!ってな中年の話

40歳になった年は、コロナの時代に突入した年で、私はかなり心が消耗していたように思われる。

とシリアスな感じで書いてみる。

でも、ちょっと真面目な話。

コロナで心が消耗したんじゃなくて、振り返っての10年、私は自営業を営む夫婦の妻として、ガムシャラに働きながら、その時々の心の悲鳴みたいなのに、真剣に向き合わず、ただただ兎に角頑張らなければ!って勝手に思って一人相撲。

なんで⁉️なんで⁉️

って思う不満が、いつの間にやらたくさん心の中を支配して、期待通りにならない身の回りの全てに腹を立て、それでも何とかしようと、必死になっていた。

『まだ努力が足りないからだ!もっと頑張らないと!!』そんな事を自分に言い聞かせながら、ボロボロになっても頑張っていた。

そんな時に夫と口論になり、口論しているうちに何か線が切れた。私のやって来た事はこの人に取って努力ではなかったんだ。私は信頼されてなかったんだ。私の独りよがりで、迷惑だったのか…。

何かが音を立てて崩れていく。

『私の10年は何だったんだ…。あぁ、しんどい…。』

心の中で呟いたら、どっと疲れに襲われて、誰かに会うのも億劫。何もしたくない。何とも関わりたくない。1人になりたい。私の事を誰も知らないところに行きたい…。そんな事を思うものの、そんな事が出来る訳もなく、毎日がやってきて、その毎日を辛いと思いながら過ごす。

地獄だな…。ある日ふとそう思う。

あぁ、私は今地獄にいるのかもしれない。業火の炎に焼かれるのでもなく、針山を登るわけでもなく、これが私が受けている地獄の罰なのかもしれない。

これがもし、地獄だとするならば、これは死ぬまで続くんだろうな。だとしたら『死』はゴールなのかもしれない。私を楽にしてくれるのは、この人生が終わる時なのかもしれない。

と、ドラマチックに書いてみる。

でも、この世に生まれて、一生を全うするには、たくさんの恐怖や辛さ、悲しさと出会い、それを受け入れて消化していく。もちろん、嬉しさや楽しさだってあるけれど、私はどちらかと言うとネガティブな方に意識が行くようになっている。

楽しいばかりじゃない人生で、何かを学び、心を鍛えているのか何なのかはよく分からないけれど、『死』というゴールへ向かって、私は進んでいるんだ。

もう、これは一種の修行。

そんな事を思うと、『死』というものについて考えらようになる。

『死』がゴールだとすると、ネガティブなイメージの『死』は、意外にもポジティブなイメージに変わる。

そして年齢的にも、ずっと先の怖い存在の『死』から意外と近くにいる『死』になり、何かの拍子にゴールしてしまうのかもしれない。

自分からリタイヤよろしくゴールするつもりはないけれど、自分が100歳まで生きるとは思えない。(そこまで生きたいとも思わない。)

病気になってしまって、死を迎える事だってあるだろう。いや、その方が多いにあり得る。となれば、40歳を迎える私にはこれから病気と出会う可能性はきっと高く、案外近くで『死』は待機しているのかもしれない。

『死』というものについて考え、ポジティブに近くに感じながら、私のこれからの人生の残りをどう過ごすか、いや、どう過ごしたいのか?

と、まぁまぁベビーな心の状態から、色んな事を思考する様になった。そして思う。私って楽観的。辛いだなんだ言いながら、結局は未来に対して楽観的なのだ。

これからの人生はどう生きるかと、まだまだ未来に期待をしながら考えているのだ!辛い…なんて言いながら、結局自分のこれからの人生をいかに謳歌するべきかと前向きなのだ。

前半の話は一体何だったんだ!!と自分でも思うけれど、結局は自分の事が好きなんだろう。自己肯定感も高いに違いない。

下げてから上げる。これ気持ちいいよね…。これぞ自己治癒法。

辛い辛いと言いながらも、だいたいの事は過ぎてしまえばし過去になり、そんな事もあったと昔話になる。

歳を重ねると、それなりに若さには敵わない老に悩んだりする事もあるけれど、老るのは悪い事ではなく、そこから得る図太さみたいなものもあって、要らないものを捨てる事に躊躇しなくなったり、若い時とは違う根拠のない自信も出て来て、真っ直ぐ前を見て姿勢を正して進める潔さもあり、失敗すればご愛嬌くらいの人間らしい魅力を放てるのが老いた人のカッコ良さなのかもしれないなどと若輩ながら思ってみる。

若くもなく、年寄り過ぎない私は、まだ狭間。自分では折り返し地点だと思いながら、自分自身を労り、楽観的に残りの時間を過ごすのだ。あと10年後にはどんな未来が待ってるのだろう…と期待も込めながら。



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