ディズニーのLGBTQ+キャラクターを纏めてみました


初めに

物心ついた時からディズニーチャンネルをみて育ち、東京ディズニーシーのヴィランズ・ハロウィーン・パーティーの手下をきっかけに完全にDヲタと化した猫黒歴史です。

きっかけこそ舞浜でしたが、もともとディズニーチャンネルで育った身ですので、パークよりは映像作品の方が知識が深いです。
ディズニー+の前身ディズニーDXがサービス開始したと同時に登録し、無事MARVELにも沼落ちました。

というDオタからすると、ディズニーから新作が公開されるたび、一部の方から「ディズニーはLGBTQ+の描き方なってない!」などと批判されてしまうと悲しくなってしまいます。
いや、確かに100点満点ではない作品もあるけど、ディズニーがその点に興味なくて、ないがしろにしているわけじゃないんだよってことを伝えたい。

ってことで2021/08/27現在で日本のディズニー+で出会えるLGBTQ+キャラクターたちを纏めてみました。(アプリアップデート後は作品数多すぎて追えてません)

作中で明言があるor制作陣インタビュー等でほぼ公式的にセクシャリティーが語られてるキャラで、役名ありの人たちに絞ります。漏れがあったらすみません。ってか多分あります。サブスクの中じゃ作品数少ない方に分類されるディズニー+ですが、それでも6000作品以上とも言われてます(2021/08/27時点)し、毎週のように新作が追加されるので全部は追えません。おすすめのクィアキャラクターが出てくる作品があったら教えてください。

前置き

ディズニー傘下作品では、キャラのセクシャリティーがストーリーの結末にガッツリ絡むことはあんまりないのでネタバレにはならないと思っているし、にならないように作品自体の情報量は少なめで紹介しているのですが、「一切、事前情報を入れずに作品を楽しみたいんだ」って人向けに、一応、作品リストを挙げときます。

殻を破る
美女と野獣(実写)
クルエラ
ジャングルクルーズ
ハイスクールミュージカルザミュージカル
リトル・プリン(セ)ス
若きバンパイヤの憂鬱
MCU(フェーズ3・4)
エージェントオブシールド
ワンスアポンアタイム


ということで本編です。

ピクサー

『殻を破る』
ピクサー史上初のゲイ主人公の短編映画。サクッと見れます。
ピクサーらしく、だけど誠実にクィアのとある悩みについて描かれています。

プライドマンスに合わせて本国のYouTube公式チャンネルが製作陣のコメント付きで無料公開していたので、ディズニープラス非会員の方も是非。英語だけですが難しい英語はないと思うので英語アレルギーじゃない方はこちらから。


劇場公開実写作品

『美女と野獣』ル・フゥ
原作アニメにも登場するガストンの子分です。
おそらくディズニー映画初のゲイキャラクター。映画内でセクシャリティーがガッツリ描かれている訳ではないのですが、インタビュー等で語られています。

ガストンが主役の新作ドラマの制作が決定しているので、そこでどう描かれるのかが私個人的に気になっているキャラクターです。

美女と野獣の鑑賞はこちらから


『クルエラ』アーティ
アニメ101匹わんちゃんには出てこない本作オリジナルキャラで、ディズニー映画初のオープンなLGBTQ+キャラ。
クィア(女性/男性の概念に囚われないセクシャリティ)。
キャストのジョン・マクリー自身もゲイ。

とても良い役。日本語吹き替え声優はあの、ディズニーツイステッドワンダーランドのリドル役や鬼滅の刃の炭治郎役の花江夏樹さん。私自身、初見が吹替だったんですが、めちゃくちゃハマり役でした。

クルエラの鑑賞はこちらから


『ジャングルクルーズ』マクレガー

主人公リリー・ホートンの弟、ディズニー長編映画で初めてちゃんと向き合って描いているゲイキャラクター(私評)

決して中性的という訳ではないんですが、めちゃくちゃ可愛かったです。吹替声優は、ジャングルポケット斉藤さん。初めこのニュースを聞いた時は、芸能人声優か…と思ってしまったんですが、良い意味で期待を上回ってくれました。続編も制作が期待されているので、実際に制作されるのがとても楽しみです。

私も映画公開直後にnote書いたのでよかったらこちらもぜひ。

ジャングル・クルーズの鑑賞はこちら

ここまで、ディズニー実写映画3作品に登場するクィアキャラクターを紹介してきました。

ここからはディズニープラス限定配信のLaunchpad作品の紹介です。

Launchpad

ディズニーが新世代の若き映像作家たちを支援するプロジェクト“Disney Launchpad”から生まれた短編映画第一弾からメインキャラがLGBTQ+キャラである2作品の紹介です。どちらも30分程度でサクッと観れます。

『リトル・プリン(セ)ス』
アメリカに移民してきた二人の小学生?の話。
「トランスジェンダーやクイアの人たちに興味を持ち、信頼して欲しいです。」(監督談)

ピンクが大好きでバレエを習っているガブリエルと、バスケを習っているロブの友情と周りの大人たちの話。ガブリエルがとにかく可愛い。天使。


『若きバンパイヤの憂鬱』
母親の家系がバンパイヤで父親が人間のバイセクシャルの女の子の話。

とは言いつつ、この映画のメインテーマはセクシャリティではないのもおすすめポイント。


MCU(マーベル)

ヴァルキリー『マイティ・ソー バトルロイヤル』等
原作コミックでバイセクシャル。
その設定は生きているらしいけど、現時点で作中では確認できない。
続編に出演予定らしいので期待。

ロキ『マイティ・ソー』『ロキ』等
ヴァルキリー同様原作でバイセクシャル。ジェンダーフルイドとも(これについてはさまざまな見解がある)
初登場から10年、全く恋愛描写がなかったためにその設定が生きてるが分からなかったが新作ドラマ内(ディズニープラス限定配信)で明言。
今後に期待させてくださいおねがいします。🙇‍♀️

MCUでは11月公開の新作『エターナルズ』にもゲイのファストスが登場。
クィアの描写以外にも、さまざまな面で多様性を反映している映画なので、まだ観てないmarvelファンの方は劇場へ!​

MCUの鑑賞はこちらへ


ディズニー+オリジナルドラマ

『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』カルロス&セブ
語れない。本編みて。
シーズン1時点ではあまりフィーチャーされてなかったが、シーズン2でめちゃくちゃ丁寧に描いている。ディズニーの同性愛表現に対して文句がある人は全員これを観ろって言いたい。めちゃくちゃ真摯に描いている。
キャスト本人たちも仲がよくて、インスタライブとか一緒にしたり、お互いの投稿もよくしてる。

劇中本編で二人のデュエットはないが、本編でお互いに曲を送り合ったり
劇中歌をイベントなどでデュエットしている。
ホリデースペシャルでもデュエットしてる。

アホールニューワールド

劇中歌のデュエットその1


本家キャストが別れたせいかわからんがなぜかこの二人がただイチャイチャしてる劇中曲デュエット(?)その2

『ビッグショット!』マウス&ハーパー

女子校バスケ部が舞台の作品。
演劇部部員とバスケ部部員の二人。メインキャラではないためシーンとしては短い。

両作品とも、Z世代がメインなのでいちいち「ゲイなの?!」みたいな描写がない(別に他作品にそんなシーンがあるわけじゃないけど)。
今のアメリカの高校生ってこんなスクールライフなんかなぁあ!ってなる。
これはディズニーチャンネル見始めた時からだけどディズニーが描くハイスクールライフ、憧れしかない。

ABCドラマシリーズ

ディズニーの?作品かは微妙なラインなのでFandomで簡単にすみません。
複数人出てきます。

『エージェント・オブ・シールド』

『ワンス・アポン・ア・タイム』


最後に

ここで紹介したキャラクターのほとんどがここ数年で登場しました。
おそらくこれからめちゃくちゃクィアキャラクターが増えていきます。
クィアベイティング、ストレート・ウォッシングなど色々なことが言われますが、そういった点も頭に入れながら、これからのディズニーに注目していけたらと思います。

個人的な考えなんですが、今のディズニーのすごいところは会社自体がめちゃくちゃ大きいところにあると思うんです。
『フリーガイ』を見た人はそのメリットに共感してくれるはず。

そのメリットって言い換えれば幅広い層に作品を届けられるってことだと思うんです。子ども向けのアニメ、ティーン向けのドラマ、ハリウッドの迫力満点の実写アクション、R指定作品。映画派の人もドラマ派の人も。コメディ好きな人もシリアス好きな人も。3DCGアニメが好きな人もそうじゃない人も。SF、アメコミ、ミュージカル、ドキュメンタリー。いろんな訴求方法が今のディズニーにはあるので、そのメリットを生かしたいろんな作品がみたいなと思う次第です。

やっぱり、メインキャラがクィアなラブロマンスが描かれているディズニーアニメをでっかいスクリーンでみたいよディズニーさん……


追伸

今回は触れませんでしたが、ディズニープラスで配信中の20世紀作品にもクィアキャラクターは出てきます。
『デッドプール2』のメガソニック&ユキオとか。二人も可愛いしユキオとデップーの絡みがかわいい。

ディズニーチャンネルで放送されてるけどディズニー+に入ってない作品に『アウルハウス』があります。私もまだみれてないんですが、めちゃくちゃ評価高い話をよく聞くので早くみたいです。

『アンディ・マック』というディズニーチャンネルドラマシリーズでもゲイキャラクターが出てきています。ディズニー+では現在シーズン2まで配信中。中学生が主人公なので結構丁寧に描かれています。アンディマックはこれまでのディズニーチャンネルドラマの固定概念をぶち壊す良作です。(これまでのDchドラマも勿論教育的で面白い)


あ、そういえばドキュメンタリーに触れてなかったですね。
ナショナルジオグラフィックの『ジェンダー革命』は2017年公開の作品なので少し古いですが、クィアに興味なかったって人にはおすすめの作品です。これもディズニー+で見れます。是非。

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