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成人式って?

今月3回目の成人式を迎える。近年の成人式を見ていると、毎年必ずハメを外して警察のお世話になる成人がいた。単に晴れやかな服や着物を着て、騒ぐ日では無いのだ。大人になったことを自覚し自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます趣旨だ。子供から大人になり責任ある行動、自立する人たちを応援する。

自治体が用意された式典が中止され、一生に一度のことだからという話に私は、そうかなと疑問を感じる。自治体も全部お膳立てするのではなく、新成人の企画参加をさせて、現在の状況、課題をクリアしたら、どのような方法でできるのかを経験してもらうのもいいと思う。それは、現状を知る、考える、伝え方を工夫するなど、生きていくのに必要な学びができるからだ。
昨年、学園祭が中止される中で、学生達により感染予防に何をするか考え、中身も工夫して開催した学校がある。問題解決力が養われるのだ。できない理由をあげるのでなくて、できる方法を共に考え実行していくのだ。

私は1回目の成人式は、短大在学中に家族が引っ越したこと、中高は地元でない一貫校に通っていて、プチ虐めに遭っていたので、会いたい友達もいなかった。すぐ4月からは、会社勤務になることを考えてお祝いとして通勤用のスーツや喪服などの社会人として必要な洋服類を買ってもらった。その頃はぽっちゃりさんにはなかなか服がなくてきちっとしたものはかなり高価でした。
さらに、父は、二十歳になり就職する私に「大人になったのだから、自分で撒いたタネは、自分で刈れ!」と厳しいお言葉をくれました。短大通学中に、「人の信頼は実際に行動で示さなければ得られない」と学んでいたから、親に心配をかけずに家庭を持ち独り立ちすることができた。

コロナは、今の日本、世界にいろんなことを問いかけていると思う。今までの当たり前が当たり前でなく、ありがたいこと、個人は自分を見つめ直して何が大切なのか、企業は今後を見据えた開発、種まきをする期間なのかもしれない。我々は、もう与えられる時代は終わった。自らが行動しなければ自分の未来は変わらない時代になるのかもしれない。


Wikipediaによると、日本における今日の形態の成人式は、第二次世界大戦の敗戦間もない1946年(昭和21年)11月22日、埼玉県北足立郡蕨町(現:蕨市)において実施された「青年祭」がルーツとなっている。次代を担う青年達に明るい希望を持たせ励ますため、当時の埼玉県蕨町青年団長高橋庄次郎(のち蕨市長)が主唱者となり青年祭を企画、会場となった蕨第一国民学校(現:蕨市立蕨北小学校)の校庭にテントを張り、青年祭のプログラムとして行われた。この「成年式」が全国に広まり現在の成人式となった。蕨市では現在も「成年式」と呼ばれている。
蕨町の「青年祭」に影響を受けた日本国政府は、1948年(昭和23年)に公布・施行された祝日法により、
「おとなになったことを自覚しみずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨のもと、翌1949年(昭和24年)から、1月15日を成人の日として制定した。それ以降、ほとんどの地方で成人式はこの日に行われるようになった。その後、2000年(平成12年)より、成人の日は1月第2月曜日へ移動している。

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